【#02】日本から描くグローバルビジネスのビジョン

サステナブルな世界の実現を目指す新事業ブランド「Fujitsu Uvance(フジツウ ユーバンス)」を掲げ、大変革に挑んでいる富士通。このうち、Business Applications領域では、「SAP」「Salesforce」「ServiceNow」「Microsoft」などを軸に、グローバルビジネスの拡大に向けた戦略立案とその実践に取り組んでいます。海外でグローバルビジネスを推進するキーパーソン2名に、富士通のグローバルなフィールドでビジネスを自ら創り、動かしていく醍醐味についてお話を伺いました。

出典:出典:ビズリーチ 公募ページ「富士通株式会社」(2023年6月8日公開)より転載新しいウィンドウで開きます

ビジネスアプリケーションはFujitsu Uvanceの根幹となる重要な領域

Global Business Application事業本部長代理 兼 SAP事業部長/有村 大吾郎

Q. はじめに、「Fujitsu Uvance」と、その一つの領域であるBusiness Applications領域の概要から教えてください。

Fujitsu Uvanceは、「世界をより持続可能にしていく」というパーパスの実現を目指す新事業ブランドです。富士通のコアテクノロジーを活用したサービスの提供などを通じ、ビジネス変革と持続可能な社会の実現の両立を目指します。

Fujitsu Uvanceには「Sustainable Manufacturing」「Consumer Experience」「Healthy Living」をはじめとした7つの重点領域があり、私たちのチームはそのなかの「Business Applications」領域を担っています。

Business Applications領域の役割は、企業が持続的な価値提供と成功を実現するために、各企業の業務活動に必要なビジネスアプリケーションと富士通テクノロジーの活用を通じて、お客様のビジネスの変革の支援を実施することです。この領域を担う私たちのチームは2023年4月に「Global Business Applications(以下、GBA)」という名称に変わり、よりグローバルでのビジネス推進を強めていきます。

私たちGBAは、さまざまな業種の企業や団体にビジネスアプリケーションの提供を通じて価値を届ける組織であるため、Fujitsu Uvanceの根幹を担う存在といえるでしょう。

Q. GBAという組織名にも表れていますが、「グローバル」はFujitsu Uvanceにおいてどれほど重要な要素として位置付けられているのでしょうか。

Business Applications領域では、SAP、Salesforce、ServiceNowといったグローバルパートナーとのビジネスを軸に事業を展開しています。このようなグローバルパートナーとは、本社とも直接関係構築を進め理解を深め合いながら、真の意味でのパートナーシップを育んでいくことが、私たちの事業戦略成功においては極めて重要です。

グローバルのメンバーと共に真にグローバルにビジネスを推進することと、各グローバルパートナーとの関係構築を深めることを目的に、GBAはドイツとアメリカそれぞれに日本人のメンバーを配属しています。私は現在ドイツに移住してグローバルにアプリケーションビジネス全体のマネージメントを行うと同時に、SAP社との関係構築も進めています。SAP本社に近いことでより深くコミュニケーションが取れるため、製品の動向把握だけでなく、共同でのオファリング開発の検討など、現地でしかできない関係性を築きながら、さまざまなメリットを創出しています。

また、ビジネスアプリケーションのビジネスをグローバルに展開していくためには、各国の産業の特徴、人材のスキルの状況などについて理解を深めることが不可欠です。現地の状況を知らずに日本の本社から一方的に指示を出す形ではなく、各拠点で富士通のメンバーと直接連携して共に活動することで、プロジェクトのリスクが減りスムーズに進めやすくなりますし、グローバルカンパニーとして提供できる価値の幅も広がると考えています。

各国の当事者の視点として、その地に身を置いて理解を深めながらビジネスを磨いていくこと。そしてそれぞれの違いに応じながら「グローバル」の観点でビジネスの在り方や、一人一人の役割や働き方を考えていくこと。この両軸で、富士通はグローバルビジネスを進化させようとしています。

独自のコアテクノロジーを強みに、社会課題の解決に挑む

Q. 外資系ベンダーやコンサルティングファームでのグローバルビジネスを経験してきた有村さんの視点から、富士通のグローバルビジネスにおける強み・独自性を感じられるところはありますか。

日本企業として海外に拠点を持ち、かつ一丸となってお客様に対応できることは、富士通の強みだと思います。一般的に、海外に本社を持つ外資系企業の日本拠点で活動する場合、日本支社はグローバルの拠点の一つであるため、本社の意思が影響しますが、日本本社として働けるのは、グローバルビジネスを推進するうえで、意志を持って進められるという感覚を持てます。グローバルに共通する社会課題を解決するうえでも、各拠点が異なる動き方をするのではなく、富士通グループというワンチームで臨む形が適しているように思います。

もともとメインフレームやサーバーなどで事業を拡大してきた富士通は、コンピューティング技術に強みを持つ点も特徴です。ナレッジだけでなくコアテクノロジーを自社で持っていること、それを組み合わせながら価値提供を続けていけることは、富士通のグローバルビジネスにおける独自性だといえるでしょう。

一方で、より提供価値を高めていくために、日本人メンバーの英語スキルの底上げやオファリングの最適化といったところで、改善の余地がまだあると感じています。また、並行して、各拠点の業務水準や成熟度などのばらつきをなくし、グローバルカンパニーとして全体を一つにつなげていくところにも注力していきます。

Q. GBAでは、どのような人材を求めていますか。

Fujitsu Uvanceとしてビジネスを推進していくために、私たちはビジネスの動向把握に加えて最新テクノロジーのキャッチアップに努め、組織をアップデートしながらグローバルへとそれを展開していかなければなりません。その取り組みにおいてGBAが担うビジネス領域は、企業や組織において中核・基盤となる領域ですので、Fujitsu Uvanceの他の重点領域から期待されていることも大きいといえるでしょう。そういった背景を踏まえ、常に自分自身をアップデートしながら何が最適なのかを考え続け、社会に価値を提供したいと思える方と共に働きたいと考えています。

グローバルにビジネスを展開する富士通だからこそ経験できることに加え、長い歴史を重ねてきた企業がまさに今グローバルに大変革を進めていることに当事者として関われること自体も魅力的で、大いに成長できる環境です。富士通の変革に大きな役割を担いながら、社会にも貢献できることに魅力を感じる方は、ぜひ応募していただければと思います。

海外拠点で見据える、一歩先の社会課題の解決

Global Business Application事業本部 Strategy &Operation室 シニアディレクター/小久保 賢

Q. 小久保さんは2020年8月に富士通にキャリア入社されたそうですが、これまでのご経歴と転職の経緯について教えてください。

私は国内企業のITエンジニアからキャリアをスタートしました。そこでプロジェクトマネージャーを務め、外資系のコンサルティングファームがリードするプロジェクトに携わったとき、グローバルで通用する競争力を付けなければと危機感を抱いたことが転職のきっかけとなりました。

自身が抱いた危機感を胸にアメリカへ渡り、現地の企業に就職しました。アメリカで働きながらも、「日本企業や社会を支える立場でありたい」という思いは常に持っていました。そこで、海外に進出する日系企業のプロジェクトにアサインされ、その支援にあたっていました。

約8年間に及ぶ大規模なプロジェクトを担当した際、富士通のプロジェクトメンバーと協業し、その仕事ぶりに刺激を受けました。「いつか日本に戻るときがあれば、そのときは富士通で一緒に仕事をしよう」と声をかけてもらったことがずっと心に残っており、外資系コンサルティングファームを経て富士通に入社しました。

入社前の富士通は、以前とは組織体制が大きく変わっていました。外部から強力なメンバーを経営陣に加えるなど、全社を上げて変革していこうという意気込みが強く感じられました。「グローバルでの経験があるメンバーは希少なので、ぜひとも力を貸してほしい」とうれしい言葉もかけてもらい、自分の経験がどこまで生きるのか挑戦したいと思ったことが、入社の決め手となりました。

Q. 現在はSAPビジネスのグローバル戦略・展開計画の立案や実行をされているそうですが、具体的な業務内容について教えてください。

私は現在、SAPが本社を構えるドイツのヴァルドルフを拠点に働いています。ヨーロッパは日本とアメリカのどちらとも時差的にやりとりしやすい位置なので、理想的な拠点だと思います。

日本とは午前中に集中的にやりとりを進め、午後はドイツやアメリカのメンバーとの打ち合わせなどを行い、18時ごろには1日の仕事を済ませます。終業後に家族との時間をしっかり取れるところは、ありがたいところです。

具体的な業務としては、SAPの本社メンバーとの二人三脚でグローバル戦略の立案・実行を推進しています。今注力しているのは、「富士通社内の人材育成」と「社内研究所におけるAI、ソーシャルデジタルツインといった領域のテクノロジー開発」という、大きく2つです。

後者では、富士通のコアテクノロジーや業務知見をSAPにつなげ、新たな事業ポートフォリオを共創していこうという動きが進んでいます。その一例が、「SAP Future Hub」という取り組みです。

SAP Future Hubは、10~15年後に想定される社会課題の仮説を立て、パートナー企業と共に解決策を検討し、そのプロトタイプをつくる試みです。例えば、ある都市が温暖化によって約15年後には水没するという仮説があるとき、水没そのものを防ぐことのほか、水没した街をどう維持するかという方向での検討もできるはずです。その場合は水上の輸送・交通手段などのインフラをどのように整えるかといった問いを立て、将来的に開発・提供できるソリューションを検討しています。

テクノロジーに強みを持つ日系企業だからこそ世界に挑戦できる

Q. 富士通でグローバルな仕事に携わる魅力を、どのようなところに感じていますか。

日本をヘッドクォーターとして、新規のポートフォリオ開発など、グローバルでのさまざまな仕事をリードできるところが大きな魅力です。そこが外資系企業と異なるところでしょう。自ら率先して新しいソリューションや価値を提供したい方は、今の富士通が最適だと思います。

日本での実績やベストプラクティスが豊富なことから、影響力を持つアジア企業の代表として現地での期待も大きく、その存在感をグローバルで高めていくことにもやりがいを感じます。SAP Future Hubのような先進的かつ社会貢献性の高い取り組みに携われることも、富士通で働く魅力の一つです。

個人的には、解くべき課題が多く、飽きないところにも面白さを感じています。扱うテーマが広いことに加え、国ごとにマーケットのトレンドや人材の特性も異なるところは難しくもあり、深く知るごとにやりがいを感じています。また、そういった難度の高い問題を共に解決しようとする仲間が世界中にいる環境なので、新しいアイデアが次々と生まれてきます。そういった面では、私自身多くの学びを得られています。

Q. 富士通でSAPビジネスに取り組む面白さをお聞かせください。

GBAはSAPのプラクティスをホリゾンタルに提供するだけでなく、富士通の各インダストリーを専門とする部隊や顧客体験に特化したチームとも定期的に連携しています。そのなかでSAPのポートフォリオを広げるための支援を模索したり、M&Aを検討したりと、幅広い視点で戦略構築に携われるのが面白いところです。さらに、グローバル戦略においてはそこに地域性という軸も加わるので、扱う課題が3次元的に広がっていく点が醍醐味として挙げられると思います。

Q. 最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

英語力に不安がある方でも、「グローバルビジネスに携わりたい」「業務を通じて英語力も磨きたい」という意欲があれば問題ありません。富士通では英語のトレーニングや同時通訳のテクノロジーなどが充実していますし、海外拠点のメンバーもある程度わかりやすくコミュニケーションを取ってくれるので、挑戦しやすい環境だといえるでしょう。

また、富士通はここ数年でキャリア入社者が増えているので、これから入社される方もなじみやすいと思います。さまざまな人事制度が整っており、キャリア入社者が柔軟なキャリアパスを描けるジョブポスティング制度などはよく活用されています。

社内の教育プログラムも充実していますので、まずは富士通のビジネスや提供価値といった基本をしっかりと把握しつつ、その先にあるグローバルのプロジェクトにチャレンジしていただければと思います。自身で専門性を身に付けたり、英語力を磨いたりといった環境があるだけではなく、都度上司や周囲のメンバーとも相談しながら仕事に取り組めるので、ぜひともチャレンジしていただければと思います。

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