【#01】「Fujitsu Uvance」が日本・世界の変革をリードする

2021年にサステナブルな世界の実現を目指す事業モデル「Fujitsu Uvance(フジツウ ユーバンス)」を立ち上げ、組織体制や事業ポートフォリオなどの大変革を進めている富士通。特にFujitsu Uvanceの7つの領域のうち、Business Applications領域においては「SAP」「Salesforce」「ServiceNow」のそれぞれのソリューションの頭文字を取った「3S」に注力しています。富士通が3Sで目指す未来、そしてその過程に携わる魅力とは。執行役員SEVPの高橋美波氏にお話を伺いました。

出典:出典:ビズリーチ 公募ページ「富士通株式会社」(2023年5月11日公開)より転載新しいウィンドウで開きます

富士通が変われば、日本も変えられる

執行役員SEVP グローバルビジネスソリューションビジネスグループ長/高橋 美波

Q. 事業についてお伺いする前に、高橋さんご自身についてお聞きします。高橋さんは2021年に日本マイクロソフトの執行役員専務から富士通の執行役員に転身されていますが、その経緯を教えてください。

私はもとから外資系企業で勤務していたわけではなく、キャリアのスタートはソニーでした。ソニーには27年間在籍し、海外事業を中心に、ソニー・ピクチャーズとの連携によるブルーレイディスク市場参入などを主導しました。その後、入社した日本マイクロソフトでは、主にBtoB向けのクラウド事業を担当しました。パートナーと協働してクラウドアプリケーションを開発し、クラウドサービスにおけるエコシステムの構築などを手掛けました。

富士通への入社は、50歳を過ぎたころから「キャリアの最後は日本企業に貢献したい」と思うようになったのがきっかけです。日本マイクロソフト時代には、徹底したデータの標準化に基づくガバナンスやデータドリブン経営など、グローバル企業が進んでいる部分をいくつも目の当たりにしました。一方、日本企業ではデータを十分に活用できているところがまだ多いとはいえず、これまでの自身の経験を生かして、そうした状況を変えたいという思いがありました。

富士通からオファーを受けたのは、そんなことを考えていたころでした。実は、富士通は日本マイクロソフトのパートナーで、経営層と顔を合わせる機会が多かったのですが、当時から並々ならぬ変革への意気込みを感じていました。社長の時田を中心に事業ポートフォリオの転換を急速に進めていましたし、データの標準化や活用に関する意識も非常に高かったのです。その姿勢には変革への意欲がみなぎっていて「富士通が変われば、日本も変えられる」と感じられました。それが、富士通への入社を決めた理由です。

次々と生み出される独自のソリューションを、日本から世界へ

Q. 実際に入社されて、入社前のイメージとのギャップはありましたか。

まだ変革の最中ということもありますが、データドリブン経営については道半ばの印象です。トップクラスのグローバル企業と比べると、まだまだ足りない部分は多いでしょう。

ただ、データ統合基盤「Palantir(パランティア)」を導入し、50以上のシステムを連携するなど、データドリブン経営の体制は着実に整備されつつあります。また、キャリア入社者が増えているなかで、彼らが持つノウハウや知見を学び、活用しようという風土も醸成されてきています。そういった意味では、伸びしろが大きい状態だと感じます。

Q. 一方で、入社されてから感じた富士通の強みはありますか。

導入したシステムを社内で有効活用し、そこから富士通独自のソリューションを構築しているところです。「Palantir」だけでなく、後ほどお話しする3Sなど、富士通では多種多様なシステムを導入して自社で使いこなすことで、その事例を独自のソリューションに転化して提供しています。

例えば、2022年にはスーパーコンピュータ「富岳」などのコンピューティング技術と各種ソフトウエアを組み合わせ、クラウドで提供する「Fujitsu Computing as a Service(CaaS)」をリリースしました。これも、社内で実践していたコンピューティングによるシミュレーションの事例をソリューション化したものの一つです。こうした取り組みが可能なのも、富士通の組織力や長年の実績があってこそだと思います。

また、グローバルな組織を有しつつ、日本国内の本社をヘッドクオーターとして一気通貫の事業を展開できることも強みです。グローバル企業のなかには、海外にある本社がグローバル全体の方針を決め、支社には十分な権限がなかったり、各地域にリソースが分散していて、組織力を十分に生かせていなかったりするところもあるように思います。しかし、富士通の場合、ここ数年間の変革を通じて、グローバルで共通したリソースを活用できる体制が整いつつあり、日本から世界へソリューションを提供していけるのです。これは、組織としての強みであると同時に、富士通で働く魅力でもあると思います。

3Sを基軸に、「独自のソリューション×専門人材」で社会課題を解決

Q. 今回、人材を募集する3Sは、2021年にスタートしたFujitsu Uvanceのなかに位置付けられていますね。まず、Fujitsu Uvanceの概要から教えてください。

Fujitsu Uvanceは、社会課題の解決に挑むグローバルソリューションです。あらゆる(Universal:普遍的)ものをサステナブルへと近づける(Advance:前進)というコンセプトを形にしたものがFujitsu Uvanceであり、人、テクノロジー、アイデアをつなげて新たな可能性を生み出し、誰もが夢を追うことのできる持続可能な世界へと変えていくという富士通の決意が、この名前には込められています。

Fujitsu Uvanceには「Consumer Experience」「Healthy Living」「Business Applications」など、7つの重点分野があり、2030年までに事業構造の大半をFujitsu Uvanceにシフトしていきたいと考えています。このことからもわかるように、Fujitsu Uvanceは富士通の変革における中核的な取り組みといえます。

Q. 続いて、3Sの概要や現在の戦略について教えてください。

3Sは、企業が経営を遂行するうえで中心となるシステムであるBusiness Applications領域において、お客様が抱える経営課題を解決するソリューション提供に注力している事業です。3Sでは、SAP、Salesforce、ServiceNowの3つのSを頭文字に持つソリューションを基軸に、国内外に向けてインテグレーションサービスを展開しています。

現在、3Sで実行している主な戦略は、オファリングとリソースの2つです。まず、オファリングでは「組み合わせ」に重点を置いています。ソリューションを単独の製品ではなく、富士通の自社IP(知的財産)やその他システム、独自のナレッジなどと組み合わせて提供し、お客様に富士通ならではの価値を届けるのが目標です。例えば、SAPが提供するERPで管理されるロジスティクス情報に、富士通の需要予測のテクノロジーを掛け合わせれば、サプライチェーンの最適化など、お客様のビジネス変革をさらに加速できるでしょう。そのため、今後もパートナーとの連携などを通じて「組み合わせ」の事例を蓄積していく方針です。

リソースにおいては、人材の採用や育成に力を入れています。富士通は国内のSAP市場ではすでに高いシェアを得ていますが、需要の高まりに人員の確保が追いついていないのが現状です。そのため、採用を通じて人員を確保するとともに、外部の知見を積極的に取り入れ、キャパシティとケイパビリティを同時に高めていきたいと考えています。さらに、既存の人材に対するリスキリングにも注力しており、全社DXプロジェクト「フジトラ」などを通じて、専門人材の育成にも取り組んでいます。

これらの戦略の成果は、まだ十分とはいえないものの、着実に実を結んでいます。例えば、SAP、Salesforce、ServiceNowの各パートナーとの人材交流により、数多くの最新事例を収集できていますし、SAPのドイツ本社には共同のオファリング開発チームを組成しています。また、2022年にはServiceNowのアジア太平洋地域最大の独立系コンサルティング会社であるEnable Professional Servicesを買収し、ケイパビリティの強化をさらに進めています。こうした豊富なリソースを活用し、挑戦や学びにつなげられる環境があることもアピールしたいですね。

「地球規模のビジネスインフラ」を構築するやりがい

Q. 今、3Sに携わる魅力は何だとお考えですか。

一番の魅力は、グローバルを見据えている点だと思います。富士通の組織力と3Sのソリューションを掛け合わせれば、「地球規模のビジネスインフラ」を構築することも夢ではないと思っています。実際に今後、富士通は3Sの海外展開を加速し、アジアやヨーロッパの市場にも進出していく方針です。壮大な目標に向けて拡大していく事業に携われることは、他では得難い経験でしょう。

その分、そこで働くメンバーには高い視座が求められるので、大変なこともあるかもしれません。ただ、富士通は極めてオープンな社風で、社内には最先端のスキルを有した人材が数多く在籍しています。そうした人たちとの交流を通じて、独自のキャリアを築けるのも3Sに携わる魅力だと思います。

プロジェクトの先にある社会課題を解決し、世の中を変える存在に

Q. 今回の募集では、どのような人材を求めていますか。

3Sに関する戦略策定やソリューション開発、コンサルティング、導入支援など、多種多様なポジションを募集しているので、特定のスキルを持つ人材に限らず、幅広くご応募いただきたいと考えています。

なかでも特に求めているのは、PM(プロジェクトマネージャー)の経験やスキルに長けた人材です。単に要件定義やプロジェクトリードが一通りこなせるだけでなく、お客様への提供価値にフォーカスして、最適なソリューションを構想できるような方を歓迎します。

Fujitsu Uvanceの目的は、社会課題の解決です。それは3Sにおいても同様で、SAP・Salesforce・ServiceNowの提供を通じてお客様の課題解決だけでなく、その先にある社会的な課題や価値を見据えた仕事を期待しています。そうした動きができるPMを求めたいですし、そのためには、各パートナーの最新事例や新たに開発された自社IPなどを積極的に学び、自分の知見を深めていく姿勢は必要になると思います。

新しい富士通の創造と自己実現を同時にかなえられる大変革期

Q. 今、富士通に入社することで得られるスキルやキャリアは、何だと思われますか。

幅広いスキルの習得を通じて、キャリアをアップグレードできると思います。研修やリスキリングの機会は数多く提供されていますし、最近では社員がさまざまな知見に触れられるよう、組織体制にも変更を加えています。例えば、以前は業種ごとに分割していたチームを製品ごとのチームに再編し、製造や流通、小売りなどさまざまな業種の専門人材が交流できる体制を敷いています。これにより、社内の技術交流が促進され、社員は多様なスキルを身に付けています。

こうした環境はキャリアアップを図るうえでも必ずプラスに働くでしょう。これまで経験してきたSAP・Salesforce・ServiceNowのスキルに加え、特定業種への知見やAIや自動化などの最新技術を身に付けたいという方には理想的な環境だと思います。

また、3Sはグローバル展開を進めているため、海外勤務のチャンスも数多くあります。すでにドイツには複数名の社員が駐在していますし、今後、ヨーロッパやアジアに事業を拡大するなかで、海外勤務のチャンスはますます増えていくでしょう。3Sは国内にヘッドクオーターを持つため「一度は海外を経験し、その後は日本に戻りたい」といった働き方も可能です。そうした志向の方にもぜひご応募いただきたいですね。

Q. 最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。

今まさに、富士通は大変革の最中にあります。実際に、ここ数年間でも組織やビジネスのあり方、社員の働き方、業務環境まで、ドラスティックに変化しています。この先、変化の速度はさらに加速し、全く新しい富士通に変貌していくでしょう。

そうしたなかでは、数多くのチャンスや腕の見せ所が巡ってくるはずです。富士通が持つ社会的な影響力は決して小さくありません。誰か一人の仕事が、社会の姿を変えるということも十分あり得ます。

刻々と変化する環境のなかで、何かを成し遂げ、自己実現したいという方にぜひ仲間になっていただきたいです。何かを変えていくことにやりがいを感じる方や新たなキャリアを模索している方など、動機は問いません。富士通の変革に共感し、ともに未来の富士通をつくり上げてくれる方をお待ちしています。

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