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Personal interview
信頼を積み重ね、未来を切り拓く
富士通Japan株式会社
ヘルスケア事業本部 ヘルスケアパートナー事業部
2018年入社
木村 春香

Q. 入社のきっかけを教えていただけますか?
障がいを強みとして活かし、社会に貢献できると感じたこと。
私は聴覚に障がいがあります。大学の学生支援室を通じて、障がいのある学生向けインターンシップに参加したことがきっかけで、インターンシップでは、車椅子を利用する方のためのサービス企画・開発に携わりました。
その経験を通じて、ITの分野なら障がいがあることを弱みではなく、むしろ強みとして活かし、社会に貢献できると感じました。
最終的に富士通Japanへの入社を決めた理由は、「公正と平等を重んじ、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する」という文化からくる、「必要な配慮はするが、仕事のアサインについては、障がいがあるからといって遠慮はしない」という考え方です。就職活動中は「障がいがあることで、対等に仕事ができないのでは…」という不安がありました。しかし、この考え方を聞き、必要な配慮はありながらも、他の同期と同じように対等に働けると確信できたことが、入社の決め手になりました。
Q. 現在のお仕事は?
病院向け電子カルテシステムを担当。アイデアコンテストにも挑戦し、スキルを磨く。

富士通Japan株式会社のヘルスケアパートナー事業部に所属し、病院向けの電子カルテシステムを担当しています。主な業務は、システムの商談や導入のためのツール開発です。電子カルテシステムだけでなく、新しい価値を生み出すビジネスの検討にも取り組んでいます。
入社以来、開発業務が中心でしたが、今年は社内のアイデアコンテストに参加し、自分のアイデアを形にして発信するという新しい挑戦をしました。最終選考まで進み、入賞できたことは大きな自信になりました。この経験で得た視点やスキルは、今後の業務の幅を拡げる財産になっています。
さらに、事業部全体のプロジェクトであるAzure環境への移行にも参画しています。各病院の担当者様や開発元など、多くの関係者と調整・取りまとめを行う中で、コミュニケーション力やプロジェクト推進力を磨いています。
Q. 仕事をする上で大切にしていることは?
丁寧な仕事で信頼関係を築き、自らできることを見つけて行動する。
私が仕事で大切にしていることは、次の2点です。
1つ目は「丁寧な仕事をすること」。
仕事は一人ではできず、周囲と協力しながら進めるものです。そのためには「この人となら一緒にやりたい」と信頼してもらうことが重要だと思っています。私の場合、丁寧な仕事を積み重ねることで信頼を得てきました。その結果、今のように責任ある仕事を任せてもらえるようになったと感じています。
2つ目は「自分にできることを探して動くこと」。
入社当初はわからないことが多く、受け身になりがちでした。しかし、障がいの有無に関係なく、自分にできることを探して動くことが大切だと気づきました。自分から動くことで、周囲とのコミュニケーションが生まれ、仕事の幅も拡がります。これからもこの姿勢を意識していきたいと思っています。
Q. 将来どのようなキャリアを築いていきたいですか?
障がい者としての視点を活かし、新しいサービス企画をリードする。

将来は、障がいのある自分ならではの視点を活かし、新しいサービスや機能の企画に携わりたいと考えています。会社のサポートもあり、上司からのアドバイスや資格取得支援を受けながら、PMP(Project Management Professional)の資格を取得しました。
今は、実際のプロジェクトでその知識を活かしながら、少しずつ経験を積み重ねています。将来的には、自分がリーダーとなり、企画を推進およびマネジメントできるようなキャリアを築いていきたいと思っています。
Q. 普段の働き方を教えていただけますか?
また、テレワーク時と出社時の違いや工夫していることを教えていただけますか?
普段はテレワークが中心ですが、週に2回ほど出社しています。チームメンバーは全国各地にいるため、月に1回は川崎に集まり、直接顔を合わせて打合せを行い、チーム内の交流を深めています。
さらに、現在はクラウド環境(Azure)への移行プロジェクトに携わっているため、病院訪問や大阪事業所への出張など、移動する機会も増えています。
テレワークの工夫
オンラインの打合せでは、音声がクリアに聞こえるロジャーマイクをPCに接続して参加しています。必ずメモを取り、音声だけでなく文字で記録を残すようにしています。アプリやAIを活用することもあります。そのメモを共有し、自分の認識が正しいかを確認しながら業務を進めています。
出社時の工夫
私は右側に人工内耳を装着しているため、左側から声をかけられたり、周囲が騒がしいと聞き取りづらいことがあります。そのため、会話するときは自分が聞き取りやすい位置に移動し、相手の正面や右側に立って話すようにしています。
一日のスケジュール
- テレワークのとき
| 8:15 | 業務開始 |
|---|---|
| 8:45〜9:00 | 朝会 |
| 9:00〜10:00 | メールやTeamsの確認、対応 |
| 10:00〜11:30 | 課題確認会 |
| 11:30〜12:00 | 開発定例会 |
| 12:00〜13:00 | お昼休憩 |
| 13:00〜15:00 | チーム会 |
| 15:00〜15:30 | 幹部への相談 |
| 15:30〜17:30 | 設計作業 |
| (残業時間帯) | 仕事が立て込んでいる時は、やむを得ず作業を延長することもあります。 そうでない場合は、FLEX制度を活用して、早めに勤務を終えることもあります。 |
- 出社するとき
| 8:20 | 出張先の宿泊ホテルから大阪事業所に出社・業務開始 |
|---|---|
| 8:20〜8:45 | メールやTeamsの確認、対応 |
| 8:45〜9:00 | 朝会 |
| 9:00〜10:00 | 設計レビュー |
| 10:00〜10:30 | 課題確認会 |
| 10:30〜12:00 | 設計修正作業 |
| 12:00〜13:00 | お昼休憩 |
| 13:00〜13:30 | スケジュール進捗の反映 |
| 13:30〜16:00 | 作業調整、進捗のヒアリング |
| 16:00〜17:30 | 課題確認会 |
| (業務後) | 大阪事業所の有志メンバーと懇親会 |
新しく仲間になる人たちへのメッセージ

私は入社してからずっとヘルスケア分野に関わっていますが、様々な経歴を持ったパワフルな先輩方がいらっしゃいます。その中で、障がいも一つの個性として当たり前に受け止めてくれたうえで、私を評価いただき、今は幅広く仕事を任せてもらえています。もちろん大変なこともありますが、必要な配慮をしていただいたうえで、「やりたい」と意思表示したことに対しては、背中を押してもらえますし、いろいろなことに挑戦させてもらえる環境だと強く感じています。以前は、障がいがあるために、これはできないだろうと勝手に自分で線を引き、あきらめていたこともありましたが、先輩方の姿を見て、自分もやってみようと行動できるようになりました。この経験が今の自分につながっています。
入社後、大変なことは少なからず出てくると思いますが、親身になって考えてくださる方々が多いので、何事にも恐れずにぶつかり、さまざまな経験を積みながら、自分の可能性を拡げてほしいと思います。一緒に仕事ができることを楽しみにしています!
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掲載内容は取材当時のものです。








