富士通で「Salesforceのプロフェッショナル」になる意義

山崎 洋輔 × 原崎 真由美 × 來住 俊幸

社会課題解決を目的とした新たな事業モデル「Fujitsu Uvance(フジツウ ユーバンス)」を2021年に立ち上げ、企業変革を進めている富士通。現在、Salesforceビジネスの拡大および人材育成に注力しています。変革の現在地やビジネスの独自性、そのなかで個人がどう成長できるかについて、富士通のSalesforceビジネスを牽引する3名にお話を伺いました。

出典:ビズリーチ 公募ページ「富士通株式会社」(2023年1月12日公開)新しいウィンドウで開きますより転載

オファリング、リソース、リージョンの各戦略で事業成長を加速

Uvance Business Applications Salesforce Division シニアディレクター/山崎 洋輔

Q. はじめに「Fujitsu Uvance」の概要と、そのなかでのSalesforceビジネスの位置づけについて教えてください。

富士通は、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」というパーパスの実現を目指す事業モデル「Fujitsu Uvance」を2021年に発表しました。「Fujitsu Uvance」はさまざまな社会課題を解決するクロスインダストリーの4つの分野とそれらを支えるテクノロジー基盤の3つの分野という、計7つのKey Focus Areasから構成されています。富士通はこれまでのハード・ソフトウエアやSIビジネスから、「Fujitsu Uvance」を通じて業種の垣根を越え、企業をつないでトランスフォーメーションを共に推進していく「DXナビゲーター」となることを目指しているのです。

「Fujitsu Uvance」の7つの領域の一つであるBusiness Applications領域は昨今の激しい市場変化に対応できるITサービスの提供をミッションとしており、なかでも「SAP」「Salesforce」「ServiceNow」の頭文字を取った「3S」を重点領域に置いています。単にこれらのアプリケーションを活用したソリューションを提供するのではなく、クロスインダストリーで提供できるオファリングとして組み込み、お客様の課題やマーケットに対して先行してソリューションを提供することが、今後のビジネスにおいて重要だと考えています。

Q. Salesforceビジネスでは、どのような戦略を描いているのでしょうか。

富士通のSalesforceビジネスはまだ国内が中心ですが、2026年には海外でのビジネス比率を大幅に高めるとともに、ビジネス自体も現状の数倍の規模にしたいと考えています。そのために、「オファリング」「リソース」「リージョン」の観点から戦略を考えています。

オファリング戦略としては、まず、Salesforce社が掲げる「Customer 360」を実現するために全てのソリューションを扱い、さまざまなドキュメントや育成プログラムを当チームで提供します。また、「OneCRM」としてSalesforceをグローバルで採用し、DX企業への変革を進めている富士通自身のナレッジをお客様にも提供していきます。そして、これまで十数年のSalesforceビジネスの実績を踏まえ、アカウント部門と連携して業種や業務の軸でのオファリングを強化していきます。

リソース戦略としては、2026年までにグローバルで現在の3倍の体制の構築を目指しています。Salesforceビジネス単体でもグローバル全体で現在の4倍強の増員になるため、人材採用と社内でのリスキリングを強化しています。リスキリングにおいては、グローバルで活躍できるSalesforceのプロフェッショナルを早期に育成するプログラム「Fujitsu Salesforce Academy」を開設し、誰もがSalesforceコンサルタントに転身できるトレーニング環境を整えています。

リージョン戦略としては、これまでリージョンや国が個別に動くことで生じていた無駄をなくすため、当チームがヘッドクオーターとしてGTM(Go To Market)やリソースを含めた全体戦略を考え、実行に落とし込んでいこうとしています。すでに米国やEU各国、韓国、台湾などとコミュニケーションを開始しています。

富士通での変革や実践の経験が、ビジネスと自身の成長にもつながる

Q. Salesforceビジネスにおける富士通の強み、そこに携わる面白さを教えてください。

まず、富士通自身が標準機能を活用する「Fit to Standard」のアプローチでSalesforceを導入し、グローバル全体でマーケティングや営業のプロセスを統一して、データドリブン経営を推進しているのが大きな特徴です。約13万人の連結従業員を擁する当社のようなグローバル企業でこうした取り組みを行っているのは非常にまれで、そのなかで蓄積された実践のノウハウやベストプラクティスをお客様に提供できるのは、富士通ならではの強みといえるでしょう。

また、富士通自身がDX企業への変革を急ピッチで進めており、ビジネスモデルの変革やグローバルへの対応、プロジェクトの標準化・高度化などを実践している最中にあります。今は、そうしたインパクトの大きい課題解決にどんどんチャレンジしていける絶好のタイミングです。グローバルの仲間と変革を実行し、成し遂げていく経験は、ご自身のキャリアにも大いにプラスになると思います。

Q. 今回の公募で求める人物像について教えてください。

大前提として、富士通が進めようとしているSalesforceビジネスにおける変革について共感し、一緒に拡大していく意欲のある方を求めています。Salesforceの導入については、社内でFujitsu Salesforce Academyなど、スキル取得やリスキリングの仕組みがあるので、一般的なデリバリビジネスの経験のみでも十分に対応可能だと思います。経験やバックグラウンド以上に重視しているのは、「自身も変革したい」「富士通の変革を一緒に実現したい」というマインドです。

実際にデリバリチームではSE経験者が多いですが、当チームでは不動産など異業種の営業マネージャーや講師経験者など、多様なバックグラウンドのメンバーが集まっています。ユーザー企業での経験がお客様目線に立つうえで役立つなど、多様な経験を生かせますので、幅広く人材を求めたいと考えています。

また、Uvance本部はグローバル化が進んだ組織であり、世界各地でメンバーが活躍しています。活躍のフィールドが広がっており、挑戦機会も多くあるので、英語を使ってグローバルな仕事をしたい方も、ぜひ応募していただけたらと思います。

Salesforceビジネスや組織の成長に、自身の経験は必ず生きる

Uvance Business Applications Salesforce Division Salesforce Academy/原崎 真由美

Q. 原崎さんは英会話講師や輸入業の事務、行政機関での翻訳業務を経て、2022年5月に入社されたそうですが、転職の経緯をお聞かせください。

これまではライフステージに合わせて英語力を生かせる仕事を中心に選んできましたが、今後も継続的にキャリアを積んでいくためには、さらに何かのスキル・技術を掛け合わせる必要を感じ、IT業界への転身を考えました。そこで、SEやコーディングの経験がなくてもノーコード・ローコードで業務アプリケーションを開発できるSalesforceを知り、前職の仕事の合間をぬって約半年間Salesforceを学んで資格を取得し、転職活動に臨みました。Salesforceベンダーで、かつ英語力を生かせるところを探していたときにFujitsu Salesforce Academyの取り組みを知り、まさに私が探していたものだと感じたのです。

グローバル規模のIT企業で自分の力が通用するか不安もありましたが、Fujitsu Salesforce Academyの一員として講師経験が生かせるうえ、選考過程におけるコミュニケーションで大企業にありがちな堅苦しさも感じなかったので、入社を決めました。

私が所属するグループでは20~30代が中心で、女性も約半数おり、入社してすぐにオープンでフラットな風土だと感じました。何か良いアイデアが挙がると、すぐに誰かが率先して行動に移すような自由闊達な雰囲気があり、皆それぞれのバックグラウンドを生かして活躍しています。同時に、富士通の経営層から3Sの人材育成の中核を担う部署として直接激励されるなど、社内の期待や注目も強く感じています。

Q. 所属されているFujitsu Salesforce Academyの概要と、現在担当されている仕事内容についてお聞かせください。

Fujitsu Salesforce Academyは、Salesforceプロフェッショナル人材育成のための富士通オリジナルのプログラムです。これまでSalesforceに関する知識やノウハウは各部署で属人的に蓄積され、共有や引き継ぎの体制が整っていませんでした。そこで、グローバルで活躍できる人材育成と、それを早期に育てることを目的として専任組織が設立されました。

カリキュラムは基本的にオンラインで展開しており、Salesforceの基礎講座から専門講座まで、継続的にアップデートしています。資格取得に向けたラーニングジャーニーなどを示し、効率的な学習のサポートにも力を入れています。

そのほか、新卒入社の社員に向けた3Sの短期集中型トレーニングを2022年度から始め、私はSalesforceパートのリーダーとして、2カ月間の研修を行いました。座学による基礎講座とハンズオンの実践講座、そしてチームで提案デモを行う模擬演習という総合プログラムを行った結果、前期50名の受講者は1カ月で98%がSalesforceの基礎資格を取得し、2カ月で半数以上が応用のコンサルティング資格まで取得できました。こうしてサービスやプロジェクトの知識を身に付けた彼らが配属されれば、部署での育成負担も軽減されるため、重要な役割を担えたと自負しています。引き続き、既存社員のリスキリング用のトレーニングプログラムも開発中です。

「英語×Salesforce」の先で、さらなる強みを身に付ける

Q. この仕事の魅力や成長できる部分、これまで経験されてきた仕事との違いを教えてください。

メンバーがトレーニングで知識を意欲的に吸収していく様子に刺激をもらい、私自身もさらに成長意欲が高まっています。また、チーム内ではプロダクトごとに担当を分担し、私はカスタマーサービス領域を担当していますが、その専門性を高めていくためにも日々情報収集に努めています。特定の資格取得に向けたグループも自然発生的にすぐ組成され、知識をシェアし合うなど、学びの環境が非常に整っていると感じますね。

グローバル企業を実感でき、仕事の幅を制限されないのも魅力です。例えば今はカリキュラムの英語版の準備で、米国、インド、韓国の拠点と連携してローカライゼーションなどに着手しています。米国チームとは朝8時にオンラインミーティングを行い、デモについての意見をその場でヒアリングしており、各拠点と一緒にカリキュラムをつくっている実感があります。

また、担当するカスタマーサービス領域の知見を高めるために、2カ月ほどコンタクトセンターシステムの導入プロジェクトにデリバリ担当として参画しており、実際にお客様に導入した経験値や培ったナレッジをFujitsu Salesforce Academyのコンテンツに生かしていく予定です。このように、必要な業務知見についても組織横断的に学ぶ機会があるので、「英語×Salesforce」にさらに掛け合わせて自身の得意領域を広げられると期待しています。

Q. 最後に、この記事を読んでいる方に向けてメッセージをお願いします。

講師経験を生かして入社しましたが、業務はそれにとどまらず、今は新卒社員向けトレーニング業務が3割、カスタマーサービス構築が3割、オンラインコンテンツの拡充が4割というように、多様な経験ができています。

また、Salesforce DivisionではSalesforce自体が扱う業務領域が広いこともあって、さまざまな業界のバックグラウンドを持つ人が入社しています。One Team会という勉強会を開き、それぞれの業界知識や経験を共有しているなど、皆で成長を目指す風土があるので、ぜひ仲間に加わっていただけたらと思います。

Salesforce未経験からデリバリ担当へ成長できる環境

JGG(ジャパン・グローバルゲートウェイ) エンタープライズアプリケーションDivision デリバリ担当/來住 俊幸

Q. 來住さんは前職の運輸系企業IT子会社から転職されていますが、その経緯と入社の決め手をお聞かせください。

前職はIT系子会社で会計システムの保守を担当し、システムのリプレイスに伴うパッケージ選定や導入なども経験しました。ただ、管理や調整業務が主で実践的なスキルを得にくいと感じており、外部の大手ベンダーの方が常駐されたときに技術力の差や仕事への意識の違いを目の当たりにしたことで、危機感から転職を考えるようになりました。

スキルの高い人材が集まっている環境で刺激を受けながら、さまざまな価値観に触れられる場を検討したところ、目に留まったのが富士通でした。前職で富士通と仕事をした経験から、技術力の高さはわかっていましたし、多様なバックグラウンドの人材の採用を強化していると聞いたため、ここだと確信しました。

「富士通のような大規模な組織では動きの鈍さがあるのではないか」「技術面で付いていけるのだろうか」という不安はありましたが、組織やカルチャーの変革が進んでおり、社内の育成体制もあることを面接で聞き、入社を決めました。実際に、チームは和気あいあいとして風通しもよく、皆主体的かつスピーディーに動いています。また、私自身未経験だったSalesforceについても、プロジェクトにアサインされる前に一定期間研修が受けられ、その後もFujitsu Salesforce Academyのコンテンツで随時学べるので、不安なく業務を行えています。

Q. 現在の担当業務や経験されたプロジェクトについてお聞かせください。

デリバリ担当として、最初に参画したプロジェクトでは3,000人が利用するSalesforceの新規導入を、2年間かけて複数の段階で進めました。まずFit to Standardアプローチで導入し、お客様の要件に応じて標準機能をカスタマイズして設定するといった部分を、私が担当しました。Salesforceの機能のうち、セールス領域を担い、当初は先輩について指示された作業を行いながら次第に業務範囲を広げ、最終的にはセールス領域のリーダーを任されるまでになりました。

2つ目のプロジェクトは現在担当している、私自身初めての製造業の案件です。業界経験がないことに加え、Salesforceのなかでも「Manufacturing Cloud」という日本でまだ導入事例の少ない、AIを活用したクラウドベースの製造業向けプラットフォームを使うことが決まっており、二重の挑戦となりました。プロジェクトではSalesforceチームのリーダーとしてインターフェースや業務のチームとも密に連携し、導入を推進しました。すでにリリースを済ませ、現在は機能拡張やサポートを継続して行っています。

Salesforceや開発手法への理解を深め、望むキャリアを実現

Q. 入社後のご自身の成長をどのように感じていますか。

学ぶ環境が整っているため、自身も学習意欲が高まっています。プロジェクトで新しいことを手がけるために、必要に迫られた学びもありますが、Fujitsu Salesforce Academyを活用すれば、業務にすぐには直結しない内容でも自主性や興味に応じて学ぶことができます。講座でわからないことがあれば、Fujitsu Salesforce Academyの担当者に直接聞くことができ、実践に生かしやすいのも、富士通ならではだと思います。

そのほか、Salesforce自体が業務プロセスを取り入れた構成なので、実際にサービスを扱うなかで業務プロセスも並行して学べます。その点で、私のような初学者でも効率良く、多様な知識を付けていけます。

私自身の状況や意欲を見て、適切に役割を与えてもらえていることもあり、主体性と責任感も強くなったように思います。今はプリセールスにも興味があり、そちらへのシフトも視野に入れ、さまざまな経験を積んでいきたいと考えています。

Q. 最後に、この記事を読んでいる方に向けてメッセージをお願いします。

富士通ではテレワークも可能で、コアタイムなしのフレックス制度でもあるため、ワークとライフに応じた柔軟な働き方を選ぶことができます。私自身も共働きの子育て世帯のため、育児や家事での役割分担がしやすく、助かっています。

技術面でお伝えしたいのは、富士通ではSalesforceの導入時に、標準機能についてはアジャイル型開発を、カスタマイズ部分についてはウォーターフォール型開発を行っており、どちらのアプローチも学べることです。私のようにアジャイルの経験がなくても、両方のハイブリッドで知識や技術力を身に付けられるのは魅力でしょう。キャリアの選択肢も豊富にあるので、挑戦意欲や向上心がある方はぜひ応募していただきたいですね。

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