My purposeは…

エンジニアにとって、技術はあくまでも手段
障壁を乗り越え、ユーザーが使いやすい技術を届けたい

五月女 雄一 Yuichi Saotome 取材時:富士通クラウドテクノロジーズ株式会社 チーフエンジニア
開発・運用
2009年入社/グループ採用

  • 体が3つ欲しい
  • 研究者とエンジニアとの違いとは
  • 技術はあくまでも手段
  • 技術とサービス両方に取り組める
  • 障壁を越える

Q. 私にとってのpurpose

複雑で難しいけれど有用な技術を簡単に利用できるようにし、あらゆる障壁を超えて「技術」と「技術を使う人」を優しくつなげることです。

人々の役に立つ技術は毎日のように新しく生まれていますが、それを使うのは複雑で難しくなってきています。技術は目標達成の手段でしかありません。世の中を豊かにすべく、適切な技術を選び、その技術を人々が簡単に利用できるようにすることがエンジニアの存在意義であると思っています。

就職活動をした際に、大学に残って研究者になるか、企業のエンジニアになるかで迷いました。研究者というと、“技術を技術する”というか、技術を究めなければなりません。人々の役に立つ技術を生み出し続ける努力が必要であり、先輩研究者の頂を極めようとする姿に畏敬の念を感じました。

一方でエンジニアにとって、技術はあくまでも手段でしかありません。使いこなすことが必要になるのです。この違いは大きい。エンジニアとなった今、「より一層技術を使いこなすぞ」というのが自分の矜持。世の中を便利にし、さらにお客様に喜んでお金を払っていただけるサービスを提供したいと思っています。

「有用な技術を簡単に利用できるようにする」というパーパスこそ、エンジニアの本懐であると考えています。

Q. 今取り組んでいる業務

弊社はクラウドサービスの開発・運用を行う子会社で、技術者集団です。そこで私はチーフエンジニアを務めています。

業務は大きく分けて3つ。1つ目は、FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-Vというクラウドサービスのサービスアーキテクチャ、開発・運用エンジニアリングの統括です。また、FUJITSU Computing as a Service(CaaS)のFUJITSU Cloud Service HPC設計、開発、運用設計にも参画しています。

サービスのひとつとして、「富岳」のテクノロジーを搭載したクラウドサービスを提供し、お客様の研究や解析などをお手伝いしながら、社会課題の解決に取り組んでいます。「富岳」のテクノロジーを我々が管理・運用し、APIやWebから従量課金で利用できるクラウドサービスにすることで、さまざまな会社に簡単に利用いただける工夫も行っています。

2つ目は、富士通のDC・クラウドサービス事業本部 運用デジタル変革推進室のチーフエンジニアとしての仕事。富士通インフラ&ソフトウェアサービス分野における横断SRE(サイト信頼性エンジニアリング)体制を立ち上げ、富士通全体に横展開していくことを目指しています。

3つ目は、Hybrid IT分野におけるGlobal Fujitsu Distinguished Engineerとしての仕事。これは、自分で言うのは恥ずかしいのですが、卓越した技術力を有し、ビジネス戦略やお客様への付加価値提供に貢献しているエンジニアに与えられる称号です。業務の一例としては、津田塾大学総合政策学部で経営情報システムの講師などを務め、エンジニア育成に力を注いでいます。

「五月女っていくつ体があるの?」なんて言われながらも(笑)、楽しく仕事をしています。

Q. 担当業務×My purpose

サービス立ち上げから13年間にわたり携わっているFJcloud-Vのサービスコンセプトは「No Boundary」。お客様がクラウドを活用するため、簡単に使えるようにサービスを実現してきました。

最近アーキテクチャ設計に携わったFUJITSU Computing as a Service(CaaS)におけるFUJITSU Cloud Service HPCでは、「富岳」の技術を学び、クラウド領域で簡単・低コストでオンデマンドに利用できるようアーキテクチャを設計し、サービスとして提供したことはパーパスに合致しています。

Q. Fujitsu×My purpose

「富岳」のテクノロジーとクラウドサービスのノウハウを組み合わせてサービス化できたのは、先端技術とサービス事業双方に取り組んできた富士通ならではだと思います。

Q. 未来×My purpose

他の人のパーパスを知ることで、その人の価値観を理解して会話できるようになりました。一方で、周囲にもエンジニアとしての思いを浸透させる必要があると感じています。その人のパーパスとのギャップを埋める作業は、チーフエンジニアとしてこれからやらなければいけませんね。

Q. 未来の仲間にメッセージ

日々新たな技術が生まれていますから、「技術が好き」というのは大事な素質です。好きだからこそ、新しいことも楽しんで学んでいけると思います。一方で、技術に対する目利きや自ら学んで行く自発性が求められる職場でもあります。

日本国内でIaaSやPaaS分野のクラウドサービスを作る企業は少なく、それゆえ、サービスを設計・開発・構築・運用できるエンジニアはとても希少です。会社は自己表現の場でもありますので、エンジニアとして成長し、自分を表現する場として富士通を選択肢に入れてもらえれば嬉しいです。