デリバリーの在り方を徹底的に追求する

サプライチェーン/製造職
2017年入社
濱地 真也

部分最適から全体最適へ。新たな目標へと一歩踏み出した

大学時代は理工学部で社会交通工学や都市計画を学び、システムだけでなく人材配置など物流の幅広さに魅力を感じ、物流改善に興味を持ちました。そこで新卒ではプリンタやコピー機を製造するメーカーの物流子会社に入社し、約13年、物流企画を担当。社内唯一の業務改革・改善推進の専門部隊として、国内外物流拠点へ向けた物流ソリューション創出の企画立案とそのドライブに携わりました。
転機は、タイの生産工場に赴任したときに訪れます。国内では、工場物流拠点全体の物流を見てよりよい形に改善していく業務が中心でした。しかし赴任先のタイでは、これまでの業務である物流効率化に留まらず、モノを作る人、販売する人、作ってから届けるところまで全てのプロセスを見ることができました。物流全体を俯瞰した全体最適の視点を身につけましたし、仕事に対するスタイルも変化しました。自ら情報を集めに行き、現場の人たちと密にコミュニケーションすることの大切さを知ったのです。 今までにない経験でしたが、タイでの3年間は国内の10年に匹敵するほどの経験が得られました。タイでの仕事は苦労が多い分、やりがいも大きく、駐在先から戻ると「やりがいのある仕事に従事し続けたい」と考えるようになりました。
すぐに転職しようとは思いませんでしたが、試しに転職エージェントで話を聞いたところ、これまでの経験を活かすことができる富士通の募集求人と出会うことになりました。
面接では物流、コスト、部品調達の3部門の部長と話をしました。
特に部品調達の物流管理の枠を超えた仕事は自分がやりたかった仕事でした。担当する業務はやりがいのあるスケールの大きな仕事。短期間でさまざまなプロジェクトが走り、それに対して“速いスピードでチャレンジを続ける姿勢”があると感じられ、ここなら成長できそうだと確信。家族も気持ちを後押ししてくれたので、思い切って、転職を決めました。

全国にある拠点を含めて、物流の流れを見直し、一つひとつ、課題と向き合う

私は、製造拠点と連携した部品供給サービスを管理する部門に所属しており、富士通と保守契約しているお客様の機器に障害が発生した際に、保守部品を迅速かつ確実にお届けする物流の流れを作っています。
富士通では、自社以外にもマルチベンダーとして保守部品をお客様にお届けしています。そのため、数え切れないほどのメーカーから保守部品を仕入れ保管しています。必要な部品を必要なときに、迅速にお届けしなければなりません。ただ保守部品を多く仕入れて管理すればいいという単純な話ではありません。必要最小限の部品を調達配備することで管理コストを抑えつつ、どうすれば早く届けられるのかを考えなければなりません。
入社後、私はすぐに2つのプロジェクトを任されました。1つめは関西の物流拠点2カ所を1カ所に集約し事業継続マネジメントシステム(BCMS)に対応した体制を構築するものです。物流パートナー会社も変わるため、現場のオペレーションのマネジメントも担当することになりました。これまで以上に関わる人が増えるため苦労もしました。ただ前職での経験がありましたので、現場から上手く課題を抽出し、拠点集約を成功させました。
2つめは、補給倉庫の業務改善です。保守部品を保管する拠点には、自社だけでなく、他社のパーツも集まります。業務を分析する中で、商品がバラバラに届き、パーツをのせるパレットは使用後にお金をかけて廃棄処分をしていることに気づきました。部品供給元の企業にヒアリングをかけ、パレットがなくなると購入していることが分かり、お互いにムダなコストがかかっていると気づきました。そこで、オペレーションの改善、パレットの再利用の提案を行い、コスト削減、業務効率化を実現しました。
入社後感じたのは、所属組織での業務範囲は想像以上に幅広く、大規模な社会インフラを扱う富士通だからこそ、担当外であっても判断を求められることが多いことです。その環境下で、社会的責任の大きさを自覚し、常に緊張感を持ちながら取り組んでいます。人材育成にも積極的で、自身の目標のために専門資格取得に挑戦させてくれる環境であり、組織としてサポートしてくれます。私は現在、国内プロジェクトに携わっていますが、「海外資格についても学んでみないか?」と声をかけられ、国際物流管理士の資格取得に向けて社外教育を受講しています。
入社前、富士通はモノづくり企業というイメージが強かったのですが、お客様の課題を解決するための環境や仕組みをつくる「コトづくり企業」へとイメージが一新され、将来性を感じています。今は国内を任されていますが、いずれはグローバルでの保守部品の供給拡大に一役買えればと思っています。そのためには、日々一歩一歩、確実に歩んでいきたいです。

上司からのメッセージ

業界全体で抱える課題を解決できる第一人者として更なる活躍を期待

部門で初めてのキャリア採用者でしたが、期待に応える即戦力人材として活躍しています。昨今のEC市場の急速な拡大に伴い、国内外のロジスティクス環境は大きく変化しており、企業物流の「品質維持」と「効率化」は、業界全体で抱えている喫緊の課題です。自社運用の「効率化」はもちろんですが、社会インフラを支える富士通の社員である「立場」と「役割」をあらためて認識し、AI等の新技術の導入、同業他社や異業種との連携も視野に入れ、「業界全体の改革」をリードする第一人者として、今後の益々の成長と活躍を期待しています。

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