積み重ねてきたキャリアや知見を生かし、モダナイゼーションを加速する富士通

富士通では320社でメインフレームと640社のUNIXサーバーが稼働(2024年7月時点)しています。しかし2030年度末にはメインフレームの製造・販売から撤退し、5年後の2035年度末で保守を終えると、2024年3月の記者会見で発表し、話題となりました。メインフレームやUNIXからの脱却にあたり、鍵を握るのは、多種多様な業種で経験を積み、技術力もトップクラスの匠が集まる富士通モダナイゼーションマイスター(以下、マイスター)と呼ばれる技術者たちです。
そこで今回、他社からキャリア採用で入社し、富士通のモダナイゼーションを加速するメンバーになったマイスターふたりに話を伺いました。

メインフレームやUNIXの終焉。次につながるお客様のビジネスやシステムを構想し、デザインする

竹内祟吾さん

モダナイゼーションナレッジセンター モダナイゼーションマイスター室 マネージャー

2024年9月中途入社。新卒で生命保険会社システムインテグレーターに入り、共済基幹システムの再構築・保守を担当。その後国内生命保険会社、外資生命保険会社を経て、外資系IT企業へ。外資系IT企業ではメインフレームのモダナイゼーションを担当していた。

Q. 竹内さんは、大手外資系企業から富士通へ転職されています。転職の経緯と富士通を選んだ決め手を教えてください。

新卒入社以来、生命保険業界のシステム畑一筋で歩んできました。1社目の生命保険会社は多忙な職場で、2社目はひと言でいうとホワイトというか、縦割りかつ限定された役割のなかで力を発揮することが求められる会社でした。業務は一日の所定労働時間で完結できる量に調整され、働きやすい環境でしたが、正直、このままここで働き続けたら、“エンジニアとしてキャリアが限定されてしまうのでは?”と不安を抱くようになったのです。その後、外資系大手企業に転職し、メインフレームのモダナイゼーションの提案、デリバリーに従事していました。その会社はオープンな社風で、働きやすい点も魅力的でした。ですが1点、どうしてもひっかかるところがあったのです。それは米国本社の意向が、日本支社にも色濃く反映されるという点です。当時、米国本社は、モダナイゼーションよりも生成AIやそれを活用したソフトウェア事業・提案を全面に推進し、モダナイゼーションに対してはあまり積極的ではありませんでした。一方で自分のキャリアを考えると、モダナイゼーションの第一人者をめざすべく、腕を磨いていくために多種多様な経験を積んでいきたい気持ちが強くなっていたのです。ちょうどそのころメインフレームからの撤退を表明した富士通から声がかかり、モダナイゼーションに前向きな富士通ならより幅広い経験ができ、エンジニアとしてスキルを磨いていけるのではないかと思い、富士通への転職を決意しました。

Q. 現在、所属している部署や担当されている業務内容、やりがいについて教えてください。

私が所属しているマイスター室は現在、約50名程度(2025年1月1日時点)在籍しています。これまで多種多様な業界・業種でキャリアを積んできた、匠といえるエンジニアが集まっている部署です。

現在、私はアドバンストマイスターとして、金融系企業のシステムオープン化プロジェクトに参画しています。富士通製のGS21メインフレームで動いているシステムCloud環境に移行していくプロジェクトです。

私が参画したときには既にプロジェクトは走りだしていました。一方で、私がアサインされたチームは明確なチームリーダーが不在で、パートナー企業のエンジニア数名が大きな計画ベースで手元の作業を推進してくれているという状況でした。チームリーダーの役割を担うことになった私はまず対面でメンバー全員と会い、現状の状況についてヒアリング。同時にそれぞれの役割やスキルセット、進捗状況などを聞き、2週間で現状把握とチームメンバーを知ること、直近の作業計画を中・小粒度で具体化して作業分担を見直すことに注力しました。幸いチームは、日次朝会で作業確認する運営ができていましたので、そこで随時報告を聞き、質問を重ねていくなかでより正確な状況を把握し、当初予定通りチームを軌道に乗せることができました。モダナイゼーションでも現状を把握し、それをもとに最適解を導き出す、As-Is/To-Beという考えが基本になりますが、チームビルドについても同じようにまずは現状を把握し、それぞれの強みを聞き出しながら、一人ひとりがのびのびと働き、最大限力を発揮できる状況を作るように心がけています。

変革し続ける企業姿勢が働く人や働き方で体現されている。

Q. 入社してから外から見ていた富士通とギャップはありましたか?

前職で富士通のメインフレームのモダナイゼーションプロジェクトに参画したことがありました。しかし直接やりとりをする機会はなく、これまで外から見た富士通は正直、真面目でお堅い企業というイメージでした。でも実際に中に入ってみると、自分が描いていたイメージからはかけ離れていたのです。いい意味でカジュアルかつオープン。それに社内異動されてきたベテラン社員の皆さんが一様に誠実に話を聞いてくださることに驚きました。このように富士通は、いろいろな人の意見を受け入れる環境があり、想定していた以上に働きやすいので安心しました。

また、働き方についても変革し続けています。コロナ以降、一気にリモートワークに移行し、最近、他社ではオフィスへ人が戻っているという話も聞きます。そうした状況のなかでもリモートワークを中心に業務内容に応じて対面でのディスカッションや作業が必要な場合に出社するなど最適な働き方を追求していく。あらゆるところに拠点があり、いつでもどこでも働ける環境が整っている。生産性が高まる働き方を選べるので仕事をするのが楽しいですね。このような変化を見ていると、時代の流れにきちんと対応して変わっていける会社であると、ポジティブに捉えています。

Q. 竹内さんが考える、マイグレーションとモダナイゼーションの違いは?

既存のシステムを別の環境にほぼそのまま持っていくのはマイグレーション。一方でモダナイゼーションは、目的とするビジネスやビジネス環境に合わせて、最新の技術を取り入れつつデータモデルやシステムを変えていくことだと私は捉えています。

ただ、現行システムから新システムに移行するとき、どれくらいモダナイズするのかというのはグラデーションがあります。目的とするビジネスに合わせてシステムをすべてリアーキテクトし、データモデルや業務フローまであるべき形に変更していくのは、最大級のモダナイゼーションです。これは一般的にリビルトと呼ばれることが多いのですが、すべてを理想に近づけようとするとお金も時間もかかります。一方で、現行の業務優先度やシステム構造、お客様のニーズによっては、マイグレーションに近いシンプルなシステム・データ移行を提案するようなケースもあります。モダナイゼーションといってもお客様によってどれくらいシステムを最適化するかが異なるので、そういう意味でグラデーションがあるのです。

Q. これから、富士通で挑戦したいことを教えてください。

現在携わっているプロジェクトを含めて、多種多様なものに関わることで、モダナイゼーションのビジネスに対して、自分のキャリアを深めていきたいです。前職までは1つのプロジェクトにかかりきりだったり、業界が限られていたりしました。しかし富士通のモダナイゼーションナレッジセンターなら、多様なお客様やプロジェクトに触れるチャンスがあります。そのなかでいろいろな業界・業務・システムの幅広いフェーズに関わって経験を重ねていきたいです。それに、一緒に働くマイスター室の方々は素晴らしいキャリア・技術・ノウハウ・ナレッジがある。富士通社内ではレジェンドと呼ばれるような優秀なエンジニアもたくさんいます。そうした優秀なエンジニアたちから可能な限り、いろいろなものを吸収して、自分の成長へとつなげたいです。

技術者として培ってきた強みを生かしながら、仕事と家族のケアの両立を実現。

竹田実さん

モダナイゼーションナレッジセンター モダナイゼーションマイスター室 マネージャー

2024年10月中途入社。新卒でソフトウェア開発会社へ就職。金融や公共システムでCOBOLを使用した開発に従事。その後、3社目のころにリーマンショックとなり、自身が勤めていた会社が経営危機に陥り、顧客と業務委託契約を結ぶことに。その後、14年間フリーランスを経験した。

Q. 竹田さんは、14年間の個人事業主経験を経て、富士通へ転職されています。転職の経緯となぜ富士通を選んだのか教えてください。

公務員だった父に「これからはITの時代だ」と言われ、上京。新卒からIT企業でエンジニアを続けていた私に転換期が訪れたのはリーマンショックでした。当時、勤めていた会社が経営危機に陥り、お客様だった会社から業務委託契約を結んで業務を続けてほしいと要望をいただき、それから14年間ずっとフリーランスとして働くことになったのです。

その後、富士通がメインフレームの販売を終了すると発表したというニュースを知ったころ、登録していた転職サイトからスカウトメールが届いたのです。これからメインフレームに携わる案件が増えていくと予想されたタイミングで、自分のキャリアなら活躍できる場があるのではないかと、興味を持ちました。これまでの経験を生かしつつ、リモートワークができる富士通なら家庭とも両立できると考えたからです。というのも、私は今、58歳なのですが、大学生になる子どもがいます。食事の用意などがあるので、リモートワークができる富士通は魅力的だったのです。それに定年を過ぎた後も現役で働き続けられるということも入社の決め手になりました。

Q. 現在、担当されている業務内容、やりがいについて教えてください。

今はまだプロジェクトにアサインされていないので、いくつか社内のナレッジ作業に携わっています。1つはメインフレームのデータベースをオープン化し、新しいものにつなぐための変換ツールを調査し、利用ガイドの改善作業を行っております。ほかにもモダナイゼーションを推進するにあたり、マイスターが参加するかどうかを決める前、判断材料となる情報収集を行う段階があります。そのフェーズで私は2~3のプロジェクトについて営業担当からのヒアリングに同席させていただき、ヒアリング結果を書き込むためのドキュメント整備を行いました。

前職では基本、1つの案件にアサインされると、他のプロジェクトについて知る機会がありませんでした。しかし富士通に転職した今、ベンダーならではの動きというか、複数のプロジェクトが並行して走っています。まだまだ慣れていないところもありますが、異なる業種・業界の話が聞けるので刺激を受けています。

強みが異なる匠が集結。互いを尊重し合う姿勢が伝わってくる。

Q. 入社してから外から見ていた富士通とギャップはありましたか?

マイスター室は社内ポスティングで異動してきた人が多く、キャリア採用で入ってきた私のような存在でも、バックグラウンドに関係なく、親切で話しやすい。お互いを尊重しているのが話しぶりから伝わってきます。

ちなみに導入研修が素晴らしかったです。参加者は20名ほどでしたが、1カ所に集まるのではなく、複数の拠点とオンラインでつなぎ、時間単位でプログラムが進んでいく。講師から説明があり、中継先と話をするなど、プログラムの設計がしっかりしているうえ、寸分の狂いもなくプログラムが進行されていくのには驚きましたね。研修は、決まったテーマに対してフリーディスカッションをしながら、みんなで答えを導き出すもの。前振りも一切なかったのですが、結構面白くて、新しい形の研修を楽しむことができました。

Q. 竹田さんが考える、マイグレーションとモダナイゼーションの違いは?

マイグレーションは、基本的にはハードウェア(筐体)の引っ越し。モダナイゼーションは引っ越しをするところまでは同じですが、引っ越しをする際にこれから先の業務を見据えたうえで最適化する。つまりこれまでのシステムでムダなところをあぶり出しながら、戦略的に変えていくのがモダナイゼーションだと考えています。

Q. これから、富士通で挑戦したいことを教えてください。

私が富士通に入社できたのは、これまで培ってきたメインフレームにおける業務系の知識を評価いただいたのだと捉えています。というのも、特にこれまでモダナイゼーションのプロジェクト経験が豊富というわけではありませんでしたから。メインフレームの膨大な資産をお客様に寄り添い、解析しながら最適解を求めていく。そのときにこれまでの知識だけでは不十分です。私ももっと自分自身、学んでいくことが重要です。

私の場合、現行のシステムをしっかりと把握する、As-Isが得意なので、その力を生かしながら、モダナイゼーションビジネスの分野で貢献していきたいです。

【参考URL】
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