経営層の直下で、全社を変革する事業戦略を提言する

2021年に新たな事業モデル「Fujitsu Uvance」を掲げ、顧客のビジネス成長と社会課題の解決に挑んでいる富士通株式会社。その事業構造変革の一翼を担うのが、同年に設立された「ポートフォリオ戦略本部」です。執行役員副社長であるヴィヴェック・マハジャンがCPO(Chief Portfolio Officer)を務める経営陣直下の組織であり、全社横断で事業ポートフォリオを進化させています。同本部のキーパーソンといえる3名に、ポートフォリオ戦略本部の事業や仕事の魅力について伺いました。

出典:公募ページ「富士通株式会社」(2024年12月10日公開)新しいウィンドウで開きますより転載

視座高く、富士通の未来を見据え、全社の事業変革を牽引する

ポートフォリオ戦略本部 本部長代理/恩地 正裕

Q. はじめに、ポートフォリオ戦略本部の概要と、設立された経緯について教えてください。

ポートフォリオ戦略本部は、2021年に設立された、富士通全社を横断した事業戦略の立案、およびその実行のドライブを担う組織です。この組織が、設立当初から2022年にかけて取り組んだのは「選択と集中」です。全社の数多くのサービス・商品の棚卸しと統廃合を進め、ポートフォリオの最適化に注力してきました。

それらが一段落した2023年からは、新たに強化領域の検討に取り組んでいます。同年からは、当時SEVP CTOだったヴィヴェック・マハジャンがCPOに就任し、ポートフォリオ戦略本部はCPOと共に事業戦略の立案を担う立場となりました。こうした立ち位置も含め、社内からは大きな期待を寄せられていると感じます。

Q. 現在のポートフォリオ戦略本部の事業概要、ミッションは何でしょうか。

現在は、数年後の未来を見据え、富士通が今後展開すべきビジネスの種まきをしているところです。富士通はテクノロジーカンパニーとして、長年さまざまなお客様のビジネスを支援してきました。これまで培われた技術力は揺るぎないものではありますが、今後さらなる成長を目指すには、技術領域を拡大し、お客様への提供価値の幅を広げていかなければなりません。

ただ、各事業を手掛ける現場では、お客様の課題解決に真剣に取り組んでいるからこそ、ときに近視眼的になりがちです。目まぐるしい技術進化や市場変化が起こるなか、変化に対応する必要性を理解していても、現場の力だけで大きく方向転換をするのは難しいでしょう。そこで私たちは、現場から一歩引いた立場で市場全体を見据えつつ、現場と共に新しい事業を生み出していくための提言を行います。

こうした戦略立案・提言を通し、お客様に新たな価値を提供し、そして新たに技術力を獲得するといった循環を生み出す、富士通のビジネスにおける新たなエコシステムの創造を目指しています。

事業戦略に技術的な知見を掛け合わせ、実行力をより高めていく

Q. 具体的にどのような取り組みを実施されてきたのでしょうか。

ポートフォリオ戦略本部がこれまで達成してきたことは、大きく分けて2つあります。一つは、ポートフォリオガバナンスに関わることです。2021年より全社で扱っている商品の棚卸しや整理を行い、商品化プロセスの改善も図ってきました。富士通では、各事業部によって個別の商品開発が行われてきたため、一部提供価値が重複しているものもありました。そこで私たちは全商品を一覧化して統廃合を行うほか、商品化プロセスに入り込んで商品の重複開発を防止したり、経営戦略と新商品の狙いが合っているかを確認したりしています。

もう一つは、注力領域の検討と戦略の具体化です。昨今の技術進化や市場動向に鑑みて、富士通が注力すべきテーマを選定しました。現在は、AI、インテグレーション、モダナイゼーションという3つを注力テーマに掲げています。AI領域は、大きなインパクトが予想されるため、特に力を入れています。

Q. ポートフォリオ戦略本部で活躍するためにはどんなスキルやマインドが求められますか。求める人物像をお聞かせください。

現在採用を強化しているのは、技術的なバックグラウンドを持つメンバーです。現在ポートフォリオ戦略本部には、経営企画や戦略コンサルティングなどを経験してきたメンバーが多く在籍しており、戦略立案領域に強みがあります。ここに、AIやクラウドなど先端技術領域の知見を持つ方に参画していただくことで、戦略のより具体的な施策への落とし込みや、事業部の現場への導入において大いに活躍していただけると期待しています。

加えて、当本部では経営層に対し、直接戦略を提言します。事業戦略における専門的知識も不可欠ですが、同時に多種多様なステークホルダーとコミュニケーションを取りながら課題を解決していく突破力も必要です。構想を机上の空論では終わらせず、富士通の事業変革の原動力となるような力強い提案ができる方のご応募をお待ちしています。

注目度の高いAI領域に特化したチームで、全社の事業戦略を構築

ポートフォリオ戦略本部 シニアディレクター/今井 啓介

Q. 今井さんのこれまでのキャリアと、富士通に転職された経緯を教えてください。

私はこれまで大手通信会社等に勤め、主にクラウドやAI、アプリケーションなどのプロダクト企画・開発業務に携わってきました。そのなかで、生成AIサービスやクラウドサービスのプロダクト責任者や新規立ち上げ、プロダクト企画・技術開発チームのシニアマネージャーに従事したほか、米国に約10年間駐在していた時期もあり、北米クラウド事業のディレクターなどに従事しました。

振り返ると20年以上の間、AI、生成AI、IaaS/PaaS、クラウドなどのプロダクト開発領域に携わってきました。

転職を考えるきっかけになったのは、昨年春からグローバル事業に携われずにいたことです。経営戦略的な視点やグローバルに幅広い事業領域での業務経験をより生かせる環境に身を置きたいと考えるなかで、富士通のポートフォリオ戦略本部が最適だと考えました。

Q. 現在はどのような業務を担当されていますか。

AI領域戦略のシニアディレクターとして、国内外の市場ニーズや競合動向、最新技術動向を見据えた富士通全社のAI戦略の策定および経営層や各事業部の幹部層への提言を行っています。富士通の全社戦略を前提に、日々進化する生成AIをはじめとするAI領域の情報収集や市場分析・技術動向分析、お客様の多岐にわたるニーズの把握、および大企業やスタートアップ企業との連携を視野に入れながら、それらを踏まえた具体的な戦略、施策へ落とし込むことが私たちの役目です。

AI領域に対して社内外から寄せられる期待は非常に高く、経営層との議論の場でもAIに関わるキーワードが多く飛び交っています。ただ私たちが目指すのは、単にAIを用いた新しいサービス・商品ではありません。AIを組み込むことで実現できるUI/UXやさまざまなユースケースに対応したソリューションを、ユーザーが日々の業務で当たり前に使用している世界観を構想しながら、どのように富士通のコアビジネスに取り入れてシナジーや新たな顧客価値を創出していくべきかの最適解を日々模索しています。

富士通の実行力と先端技術を掛け合わせ、社会に、世界に、インパクトを

Q. 現在特に注力しているテーマは何でしょうか。

AIのなかでも生成AI領域を中心に戦略の検討を進めていますが、その活用先や組み込み先システムなど商品としての提供形態はさまざまです。国内およびグローバルでの最先端技術やユースケースを分析しながら、富士通がチャレンジすべき領域を見極めているところです。

例えば、米Cohere社との協業により開発した「Takane」という世界一の日本語性能を持つ大規模言語モデル(LLM)や、業界・業種毎の顧客ニーズに応える業務特化型LLMを活用したソリューションをはじめ、自律的に動作するAIエージェント領域、AIに付随するセキュリティ関連領域、またAI学習用のデータ作成領域、AI駆動開発など、生成AIにおいては幅広い範囲での検討が必要になります。そのため、数年先を見据え、どのような商品・サービスへのニーズが増えるか、お客様に求められる要件やユースケースとは何かを考えながら、検討を進めています。

これまで富士通はシステムインテグレーションを主軸とし、お客様の個々のニーズに合わせてシステムを開発する技術力、実行力を培ってきましたが、現在は「Fujitsu Uvance」を中心としたサービスソリューションを主軸とし、新たなAI領域の戦略を組み合わせることで、さらなる社会課題やお客様の抱える課題の解決、ひいては日本社会全体のDXに貢献できると考えています。

Q. 仕事を通じて感じるやりがいをお聞かせください。

従業員数12万人に上る富士通全社に影響を与えうる新たなAI戦略を、われわれが立案し、自ら経営層に提言していけることに大きなやりがいを感じています。そのぶん視野の広さ、視座の高さが求められますが、その難しさこそが仕事の面白さにつながっていますね。

また、富士通は日本をヘッドクオーターとして世界各国で事業展開をするグローバル企業です。ポートフォリオ戦略本部の海外拠点メンバーとも日頃から連携し、顧客ニーズや市場分析、AI技術動向の調査を行いながら、国内・グローバル市場における収益・利益を向上させる戦略を検討していきます。これまでの海外でのビジネス経験や語学力を生かしながら働けていることもまた、やりがいの一つです。

日本市場は、生成AIの活用に慎重な傾向があり、求められるセキュリティレベルも非常に高いです。だからこそ、この日本でAI関連商品・サービスが成功すれば、グローバルでの拡販もしやすくなります。それを実現するべく、まずは一つ一つの戦略の立案と事業部側での実行支援を着実に進めていきます。

富士通全社の事業を変革する提言を、自ら編み出していく

ポートフォリオ戦略本部/水村 千慧

Q. 水村さんは、総合コンサルティングファームを経て富士通にキャリア入社されています。転職の経緯を教えてください。

前職では経営コンサルタントとして、さまざまな業界のお客様を支援してきました。特に多く関わっていたのは、顧客満足度や従業員満足度の向上、業務改善などの案件です。やりがいのある仕事でしたが、コンサルタントはあくまで第三者としてお客様先の課題を解決します。当事者として会社の変革に関わってみたいと考えるようになったことから、転職活動を始めました。

ちょうどそのころ「Fujitsu Uvance」が発表されたのが、富士通に興味をもったきっかけです。歴史ある大企業でありながら、世の中に先駆けて本気で事業変革をしようとする姿勢、気概に胸を打たれたのを覚えています。グローバルに事業展開している企業で働きたいというキャリア志向にも合っていたので、IT業界は未経験ながらも転職を決意しました。

Q. 入社前後で、富士通に対するイメージに変化はありましたか。

入社前は、全社で変革を掲げているとはいえ、非常に大きな組織ですから、内部に厳格なルールがあるのだろうと覚悟していました。しかし実際は大きく異なりましたね。私が所属するポートフォリオ戦略本部は、ルールはあくまで最低限で個々人に大きな裁量が与えられていますし、閉鎖的な雰囲気もありません。立場や役職を問わず積極的に議論を重ね、みんなで最適解を見つけようとする、非常に風通しのよいカルチャーです。

Q. 現在の業務内容についてお聞かせください。

ポートフォリオ戦略本部の戦略立案チームに所属し、富士通が展開するビジネスに対する戦略策定を担っています。各事業の業績を見つつ、売上が思ったように伸びていない、あるいは売上を今後伸ばしていく必要のある事業に対し、課題を抽出し、改善策や新たな価値創出の案を提案するのが主な役割です。

同時に、この提案につなげるべく市場探索もしています。戦略の種を見つけたら、仮説検討にはじまり、社内外の調査やヒアリングを通して情報を収集して仮説検証を進め、戦略を形にしていきます。経営層に響く提言を作るべく、ときには外部の専門家の知見も取り入れながら、試行錯誤を重ねる日々です。

最先端のIT知見と戦略策定の双方のスキルを磨ける場

Q. 仕事を通じて感じるやりがい、醍醐味についてお聞かせください。

やはり、自分たちの提言が直接経営層に届き、全社の変革につながる点に大きなやりがいがありますね。また、そのなかで異なる専門性を持つメンバー同士で議論を重ねながら、仮説を検討していくプロセスも非常にやりがいがあり、自身の成長につながっています。

また、私はIT業界未経験で入社したので、実務を通じて全社の商品・サービスを学ぶなかで、幅広くITに関する知見を得られたこともよい経験でした。特に、入社直後からポートフォリオガバナンスに取り組めたのがよかったですね。全社の商品化プロセスに携わるなかで、富士通の商品の幅広さを知ることができました。

Q. ポートフォリオ戦略本部だからこそ得られる経験やスキルはありますか。

富士通という大企業の経営層に提言するにあたり、私は、戦略の全体像を構想する力、そのストーリーを作るスキルが身についたと感じます。世の中の動きや市場トレンドを把握するのはもちろんですが、自社の事業状況や動きを理解して実りある提言を生み出すという視座の高さを学べます。私はまだ勉強中の身で、上司からサポートを受ける機会も多いですが、今後は自分の力で提言できるよう、より一層成長していきたいです。

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