AIでデリバリーの「ゼロタッチ化」を目指す前例なき挑戦

富士通株式会社は、事業モデル「Uvance」のもと、SAP・Salesforce・ServiceNowの3S領域でAI活用を加速させるAIチームを発足させました。目指すのは、AI駆動型デリバリープロセスへの抜本的な変革です。独自のAI技術と豊富な導入実績と標準化されたデリバリープロセスを武器に、労働集約型のSIモデルからの脱却を図る同チーム。未踏の領域を開拓し、新たな業界スタンダードを構築する挑戦の全貌と、変革をリードする人材への期待について、組織長の杉本氏とAIチーム長の松永氏に伺いました。

出典:ビズリーチ 公募ページ「富士通株式会社」(2026年1月6日公開)より転載新しいウィンドウで開きます

AIで日本の社会課題に挑む、富士通3Sビジネスの革新性

ジャパン・グローバルゲートウェイ エンタープライズアプリDivision長/杉本 拓真

Q. 富士通の3Sビジネスの概要についてお聞かせください。

富士通では2021年より、社会課題解決を目指す事業モデル「Uvance(ユーバンス)」を展開しています。そのなかで私たちが担当するのが、「SAP」「Salesforce」「ServiceNow」という3つの主要ビジネスアプリケーション、通称「3S」を活用したデリバリー領域です。富士通が特に強みとする独自のオファリングサービスに基づき、各アプリケーションの導入から運用・保守までを一貫して担っています。

現在、私たちが最も注力しているのがAI領域です。これからの時代、お客様への価値提供や競争力を維持するうえで、AIの活用は避けて通れません。AIによって品質や生産性を高め、お客様の体験価値を向上させること、そして市場でいち早く結果を残すことが競争力の核となると確信しています。

Q. そこでAIチームを新設されたのですね。改めて経緯や狙いを教えてください。

AIチームは2025年10月に正式に発足しました。その背景にあるのは、先ほど述べた「AI活用を加速させ、市場で早期に優位性を確立する」という強い使命感です。

富士通には30年以上のAI研究・開発の歴史があり、導入実績は7,000件を超えています。また、2025年11月には米国Gartner, Inc.の生成AIエンジニアリングの新興市場調査レポート内で、日本企業として唯一「Emerging Leader」に認められました。

すでに豊富なAI知見があるものの、3Sビジネスのデリバリー領域でAIをいかに適用していくかについては、私たち組織が主体となって考え、行動しなければ前進しません。この取り組みにスピード感を持って推進すべく、専任チームを設立しました。

SIプロセス全体をAIで動かす、次世代デリバリーの構築

Q. エンタープライズへのシステムデリバリーにおいて、なぜ革新が求められているのでしょうか。

日本はDX後進国といわれ、少子高齢化による労働力不足も深刻です。IT投資市場は今後も成長が見込まれる一方で、「人」を中心としたデリバリー手法は限界を迎えており、品質・スピード・コストを両立させるためには、AIの活用が不可欠です。

現在、一般的なデリバリーにおけるAI活用は、コーディング補助や設計書チェックといったタスクごとの部分適用にとどまっています。対して私たちが進めているのは、AIを用いた次世代デリバリーモデルの構築です。

人が要件をヒアリングした後は、システム実装までのプロセス全体を一連のワークフローとしてAIに実行させる。この革新的なアプローチの実用化は、日本社会の閉塞感を打破する大きなインパクトをもたらすと確信しています。

チームのディレクターとして、未踏のAI領域を開拓

ジャパン・グローバルゲートウェイ エンタープライズアプリDivision AI Team Head/松永 怜士

Q. 松永さんがAIチームのディレクターに就任された経緯をお聞かせください。

私のキャリアは、富士通の子会社でのSAP開発から始まりました。約7年間の保守・開発経験を経て、開発リーダーやSAPコンサルタントとしてデリバリーを牽引してきました。そして、グループのSAPビジネスの集約に伴い、2022年から富士通本体で勤務しています。

ディレクター就任のきっかけは、開発部門をリードするなかで、社内に先駆けて開発プロセスの自動化、特にAI適用への挑戦を始めたことです。今年度上期には、自社のAI環境を活用し、SAP開発プロセス全般でAI実装を行いました。このスピード感でのAI適用は社内でも稀であり、この取り組みを早期に成果につなげ、当社のAI適用をさらに加速させるべく、今回ディレクター職を担うことになりました。

Q. 現在はどのような取り組みに注力しているのでしょうか。

AIチームの活動は大きく二段階で進めています。当初はチャットベースの生成AI活用から着手し、デリバリープロセスにおける効率化や分析への利用検証を行いました。現在はそこから発展させ、デリバリープロセス自体にAIを組み込み、一連のワークフローとして機能させることを目指しています。すでに、アウトプット生成からAIが担うワークフロー組み込みの実証実験を開始しました。

また、私たちの活動内容や得られた知見、ミッションの達成状況などは、富士通研究所のAI研究チーム等と定期的に情報共有しています。AI駆動型デリバリーの先がけとして、社内に情報を発信し、多角的なフィードバックを得ながら精度を高めていくことも重要な役割です。

業界の新たなスタンダードを創る。AI活用で広がる可能性

Q. AIチームで働くなかでのやりがいや醍醐味はどんな点にあるでしょうか。

まず一つは、SIのプロセスをAIで具体的に実装していける点です。現在、AI活用はスライドやソースコードの作成など、個別タスクでの活用事例がほとんどですが、私たちはSIのプロセス全体で「確実な成果物を生み出すAI」の確立を目指しています。これにはアウトプットの再現性を確保することが必要で、時には従来のやり方自体を見直すこともあります。取り組みを通じて、「こういう条件がそろえば作れる」という手応えを少しずつ得て切り拓いていく感覚は、特に手を動かすのが好きな方にとって、大きなやりがいとなるでしょう。

より大きな視点では、「AIを組み込んだプロジェクト」という新しい形を創造できる醍醐味があります。これは、単なるツール導入にとどまらず、これまで人が担っていたプロセスやルールを根本から変え、ゲームチェンジを図る試みといえます。これまで意欲はありながらも挑戦の機会が得られなかった方や、新たな業界スタンダードを作りたい方にとって、理想的な環境だと自負しています。

変革を牽引するリーダーに求められる役割とは

Q. 3Sビジネスで実現したい世界観や、AIチームの展望についてお聞かせください。

杉本:3Sビジネスの真価は、蓄積された「業務データ」にあります。この業務データに、社会課題解決のオファリングとAIや量子コンピュータといった高度な技術を掛け合わせられる点が富士通の強みです。

すでにヘルスケア領域では、医療データとAIを用いて、医療問題の解決に貢献するプロジェクトを推進しています。医療に限らず、持続可能な日本社会の実現に向けて価値を提供したいと考えており、AIチームにはこの大きな価値を生み出せるポテンシャルが十分にあります。

松永:AIチームとしては今年度内にAIによる具体的な成果を出し、来年度以降、お客様に真に価値を提供できるAI駆動型デリバリーを再構築することを目指しています。

短期間でAIを使ったデリバリーを実現し、効果を出すというミッションは、もちろん高い目標です。LLM(大規模言語モデル)や3S各社の最新AI動向をいち早く把握しながら、ビジネス貢献と実現性のバランスを見極め、デリバリー変革を成し遂げたいと思います。

Q. その目標を実現するうえで、今回採用を強化する
「AIと共にデリバリー革新を推進するリーダー」はどのような役割を担いますか。

杉本:今回のポジションは、まさに私たちが進めている「AIを活用したデリバリー変革」をリードする存在です。世の中はAIによるパラダイムシフトの真っただ中にあり、まだ見ぬ答えを探しにいくフェーズだと感じています。

このような状況下では、自ら明確なビジョンを持ち、「この目標を必ず達成する」という強い意志を持つことが重要です。自身のビジョンをチームメンバーにも共有し、チームを導く、牽引役としての活躍を期待しています。

松永:従来のSIビジネスは、役割分担に基づいてプロセスを進めることが一般的でした。しかしAI活用においては、AIに精通した人材がワンストップでプロジェクトを主導し、かつてないスピード感で判断・実行する裁量が求められています。固定観念にとらわれず柔軟に思考を切り替え、実行まで責任を持つ姿勢も重要だといえます。

自社技術にさまざまなAIを掛け合わせ、完全自動化を目指す

Q. 今富士通に参画することで、どのようなスキルや経験を得られるでしょうか。

杉本:富士通は独自のテクノロジーを保有しており、自らAI技術をつくりながら実践経験を積める環境です。同時に3Sをはじめ、「Microsoft」や「AWS」など他社のAIに触れる機会も多く、広範なAI知見を深められます。

こうした環境下で、デリバリープロセス全体を変革し、将来的にはAIを活用して自律進化するシステムのデリバリーを目指すような挑戦も可能です。大規模な変革を自身の意志で推進していけることは、富士通ならではの貴重な経験といえるでしょう。

松永:AI活用は未だ最適解のない未知の領域であり、今まさに開拓者として切り拓いています。しかも、それを多くのお客様の要件に合わせて、再現性を持って提供していく必要があります。AIが組み込まれた自律型のデリバリープロセスを構築し、世の中に普及させていく経験は、希少性が高く価値あるキャリアにつながるはずです。

Q. どんな方を仲間に迎えたいですか。応募を検討されている方へメッセージをお願いします。

松永:あらゆる意味で「突破力」が必要です。技術力のみならず、AIでどのような価値が生み出せるかを深く想像しながら「誰が使ったら喜ぶのか」「こうなればもっと良いのではないか」といった創造性を発揮していただきたいと思っています。

杉本:加えて、現在のデリバリーに課題意識を持ち、労働集約型のデリバリーを知的集約型のビジネスモデルへ変革するというビジョンに共感してくださる方と、この大きな挑戦に臨めることを楽しみにしています。

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