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世界で勝負する日本の製造業を支え、
共に成功への道筋をつける。
日本を代表する大手製造業であるお客様に対して、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を支援し、それと同時に持続可能な社会の実現に貢献しているのがManufacturing事業本部です。同事業本部のビジネスや仕事内容、社内外との関わり、働き方など、現場で働くキーパーソン3名にインタビュー。Manufacturing事業本部で働く醍醐味を解き明かしていきます。
- 名越龍司
- 2001年/新卒入社 化学インダストリー事業部 Enterprise Business部
- 渡邉紗緒里
- 2022年/中途入社 エンジニアリング事業部 東海ビジネス部
- 長谷川信夫
- 2022/中途入社 プロセスインダストリー事業部 非鉄窯業ビジネス
日本を代表する製造業のDX推進をリード
Q. 製造業のお客様に特化して対応している、Manufacturing事業本部についてご説明ください。
Manufacturing事業本部(以下、MFG事業本部)では、日本を代表する製造業のお客様を中心に担当しています。事業ドメインは、1)エンジニアリング:重工業・建設業界 2)電機・住宅建材:電機・住宅・建材メーカー 3)化学:化成品や繊維、ゴムなどのメーカー 4)プロセス:鉄や紙、ガラス・石油などの資源を他の製品に加工することに関係するメーカー 5)組立:産業機械・部品メーカーという5つに分野を分けており、それぞれで得たナレッジやスキルを生かしながら、お客様が抱える課題解決に取り組んでいます。
さらに2023年10月からS&GXクリエーション統括部が同じ組織に編成されたことで、お客様の事業サステナビリティー確保、カーボンニュートラルなど、喫緊の課題に対してコンサルティングを行うようになりました。今回の組織再編成により、業界を横断したビジネスを推進する大規模な組織となり、抱えるお客様の数は数百以上になります。
Q. 国連では持続可能な開発目標(SDGs)の達成目標年を2030年に定めていますが、富士通での「Fujitsu Uvance」という取り組みを教えていただけますか。
「Fujitsu Uvance」は、Universal+Advanceを組み合わせた造語で、あらゆる(Universal)ものをサステナブルな方向に前進(Advance)させていくという想いを込めています。ものづくりをなりわいとするお客様たちは、サプライチェーンの強化や省力化、生産性・品質の向上などのような既存の課題だけでなく、カーボンニュートラル※注1にも注力しなければならない状況に直面しています。
もう一つ、変化について取り上げるとすれば、これまではお客様単独の課題解決が主流でしたが、今ではお客様を取り巻く環境を含め、サプライチェーンの川上から川下まで横断した課題解決に対するお問い合わせが増えています。
Q. では最近、MFG事業本部で取り組んでいる具体的な事例についてご紹介してください。
カーボンニュートラルの事例でいうと、CO2削減に向けた生産活動の可視化やそれに関わるソリューションで多くの引き合いが来ています。またほかにも工場のデジタル化に関する引き合いも増えています。デジタル化の話をもう少し詳しくすると、従来までは工場で発生したデータを収集し、蓄積するまでのプロセスで止まっていました。しかし今では蓄積されたデータを利活用しようという段階にきています。
私たちには蓄積したデータをどう利活用していくのか、専門知識が求められる一方で、お客様の事業に対してどう役立てていくか、という2つの軸でのニーズが高まっています。私たちはどちらかというと、お客様の事業課題や経営に直結している問題と向き合うことが求められています。ですから前者のような技術的な領域については、データサイエンティストなどが在籍する別部署があり、そちらと連携して支援をしていく流れとなります。近年、お客様のニーズが多様化していることもあり、要望に合わせて最適なメンバーをアサインし、案件ごとに異なるメンバーでチームを組み、課題解決に取り組んでいます。
- ※注釈1
カーボンニュートラル(二酸化炭素など温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、その排出量を「実質ゼロ」に抑える、という概念)。
社内外の人たちを巻き込み、課題解決を目指す仕事
Q. それでは今回、参加してくださった皆さん、それぞれのプロフィールや仕事内容について教えてください。
私は2001年にグループ会社へ入社し、製造畑一筋でキャリアを重ねてきました。現在、SE部門の部長としてお客様のビジネスに貢献するICTをワンストップで提供しています。お客様に対して商談からプロジェクトの実行、運用と一気通貫で携われ、単一のプロジェクトだけでなく、お客様のパートナーとして長くお付き合いができます。それに社内外のプロフェッショナルをOneチームとして取りまとめてプロジェクトを推進していくのにやりがいを感じます。
私は入社2年目で名古屋の拠点で働いており、エンジニアリング事業部で2023年9月からリーダーを任されています。組織についてご紹介すると、アカウント体制でBPとSEで協業して案件対応しており、SE体制としては、名越さんのようにプロジェクト全体を統括するプロジェクトマネージャーがいて、次に領域ごとでプロジェクトリーダーがプロジェクトの進捗やリソース管理をします。さらにその下でプロジェクトメンバーが構築、運用・保守などを行っています。開発、単体テストなど、技術特化した工程は外部パートナーさんにメンバーとして入ってもらい、委託するケースが多いです。
前職はネットワーク系企業でパッケージ商品のアプリケーション開発に携わっていました。アカウントSEとしてソリューションベンダーの方と協業しながら、お客様に対して製品導入や運用・保守を行っていました。チームで仕事をする、という点では前職と現職では多くの共通点があります。
現在参画している販売管理システムの運用・保守を行うプロジェクトでは販売管理システムの運用・保守を担当していますが、毎週、報告会があり、稼働中のシステムに対してお客様から「システムをこういう風に変更してほしい」と要望をいただきます。それに対して費用をかけて改修するのか、業務プロセスを変えることで実現できるかなどを検討して回答するのが今の主な業務です。入社直後は自分の経験を生かしたり、役に立てたりするのかと不安がありました。でも周囲の手厚いサポートのおかげで前に進み続けられています。
SI構築における移行やテスト部門のリーダーと、小規模案件や運用保守のリーダーを任されています。最近まで5つのプロジェクトが同時に走っていましたが、そのうちの2つは無事に終えることができました。現在は日本を代表する素材メーカーで基幹システムの更新業務に携わっています。私も渡邉さんと同じく富士通への転職組ですが、私の場合は前職時代から富士通との関わりも多く、仕事の進め方や働き方、会社の雰囲気も十分に理解したうえで入社できたのは良かったです。
Q. 社内外の人とチームを組んで仕事をするのが当たり前なのでしょうか。
社内ではビジネスプロデューサーやコンサルタント、エンジニアなどいろいろな職種の人と組んでプロジェクトを進めます。また組織構造改革の際、2020年11月にお客様向けのデリバリー業務を担う組織「ジャパン・グローバルゲートウェイ(以下、JGG) )が立ち上がりました。私たちはお客様から直接、課題をヒアリングして、その解決を行うためにJGGのメンバーや協力会社のパートナーをアサインし、プロたちと共にチームを組んで課題解決に取り組みます。
私の場合、チーム内にプロジェクトに長年携わっている外部パートナーの方がいて、システムの構造や運用に関わることを教えていただいています。プロジェクトにアサインされたばかりのころは即戦力にならなくてはいけないのに、役に立てていないと歯がゆく感じていました。
でもそういうときは周囲の人がサポートしてくれますよね?
もちろん、パートナーの方が丁寧にサポートしてくれます。ですが、私の立ち位置は富士通のリーダーじゃないですか。お客様から質問をいただいても即答できずにいったん保留にして持ち帰るのもつらかったので、その気持ちを上司に相談しました。すると、「周囲の目を気にせず、まずはシステムを理解するところに注力するのが大事。焦らなくていい」とアドバイスをいただき、ようやく心が軽くなりました。
Q. MFG事業本部で働くうえでそれぞれ必要と思われる能力やスキルを教えてください。
ゴールに向けた計画を作ることと、人を動かす実行力でしょうか。大規模な案件では社内外を含めてかなりの人数が関わることになります。その大人数をうまくまとめることはもちろん、それぞれの強みを生かしながらゴールへと導く計画を作る構成力が求められます。今は大規模案件のリーダーとして、プロジェクトマネージャーがどう組織を動かしているのかを見ています。協力会社であるパートナーやJGGなど、どこに働きかけるにしても組織の壁をこえ、プロジェクトを円滑に動かしていけるかがカギとなっています。
私は人を巻き込む力が大切だと感じています。関係者はお客様だけでなく、JGG、パートナー、社内メンバーなどとにかく登場人物が多く、プロジェクトに関わる人に対して、しっかりと方向性を伝え、導いていかないといけないからです。
私はアカウントSEとしてなるべくお客様の立場に立ち、物事を捉えるように努めています。私自身がお客様と近い立ち位置にいれば、ビジネスプロデューサー、コンサルタント、エンジニアのような他のメンバーにも波及し、どんどんお互いの交流が深まると思うからです。また、プロジェクトを推進する際、“自分の役割をこえていく”というテーマを持って動いています。あくまでビジネスですので、お客様との契約はありますが、それをこえて関係構築をしようと心がけています。新人時代にかけられた「富士通の代表として取り組むように」という先輩の言葉を胸に、これからもフロントとして責任を持ち、プロジェクト推進に努めていきたいです。SEの仕事は時にはしんどいときもありますが、お客様に評価されたり、喜んでいただけたりすることが他の何にも代えがたい喜びだと感じています。これからのシステムは使われるものでなければ、意味がないのです。
それぞれの事情に応じて働ける環境が整っている
富士通での働き方、職場の雰囲気はいかがでしょうか。
テレワークや出社など、その時々に応じた好きな勤務スタイルを選べ、働き方はかなりフレキシブルです。私の場合、定期的に病院への通院が必要なのですが、病院は土曜日だと午前しか開いていないことも。でも富士通ではオンラインで「中断」を選べば、空いている平日の昼間に病院に行き、帰り次第、業務の「再開」ができるので通院の負担も軽くなりました。
オフィスに行かなくても仕事ができるのはありがたいですね。例えば、シェアリングオフィスがあるので、お客様のオフィスの近くで作戦会議ができます。機動的でフットワーク軽く仕事ができるのですごく助かっています。それに最近、男性の部下が育児休暇を取得しています。利用期間のうち社員が希望する期間を、2回まで分割して取得でき、それぞれの育児都合に応じて選べる便利な制度だと思います。
都心近郊に住んでいるので、毎日、満員電車に揺られることなく、必要なときだけオフィスに行くので助かっています。
富士通では1 on 1だけでなく、2 on2のようにSEとビジネスプロデューサーが同席するミーティングなどもあり、テーマを決めて話し合いすることも。テレワークが多いですが、社員同士がコミュニケーションを活発に行っているのでチームの雰囲気もいいですね。
Q. スキルアップする制度について教えてください。
e-learningでいろいろな知識を学べる機会があります。それに定期的に最新のテクノロジーを紹介する見本市が開催されるのも日本最大級規模の富士通ならではないでしょうか。それに社内専用のSNSでは、先進的な商談や取り組みについてなど有意義な情報が発信されているのでかなり面白いです。
私が所属する事業部では製造業についての知識はもちろん、SAPのERPパッケージなどのようなシステムの勉強会が頻繁に開催されています。ほかにも各部長が「寺子屋」という名のもとで各部で突出している領域のノウハウを展開してくれる機会もあり、IT知識や業務知識が広がっています。ほかにも思考力トレーニングがあり、課題に対してどう考えるかという力を磨いています。
富士通には「ポスティング制度」という、社員が自ら手を挙げて異動や昇格に挑戦できる仕組みがあります。他にも期間限定で異動する社内インターン制度「Jobチャレ!!制度」があり、一人ひとりが自分らしいキャリアを構築しながら、多くの社員が活躍しています。
大規模案件での人や組織の動かし方を知り、経験値を稼げる
Q. MFG事業本部ではどんなスキルが身につくのでしょうか。
経営の視点から物事を見て、人を動かしていく力でしょうか。JGGや協力会社のプロフェッショナルな人たちと組み、お任せしていくことも重要になります。
いろいろな領域を横断しながら、多くの人たちをまとめていくので間違いなくマネジメントスキルを磨けます。それにプロジェクトを成功に導く推進力が身につきます。組織をどうすれば動かしていけるのかという、具体的なスキルや知識がMFG事業本部なら身につくはずです。
とにかく経験値を稼がせてくれますね。入社前には大規模なビジネスプロジェクトを動かしていくのだろう、という想像をしていましたが、想像以上に大規模でかつ複雑なシステムが多く、貴重な経験を積めています。最近では徐々にお客様への報告機会も増えて、メンバーとして役割を果たせているという自信が持てるようになりました。
Q. 最後に求職者の方にメッセージをお願いできますか。
大企業の大規模プロジェクトに参画できるチャンスがある会社です。私のように最初のうちは自信が持てないかもしれません。でも周囲の人たちに相談することはもちろん、自ら発信していけば必ず周りは受け止めてくれますので、どんどん活躍できるようになると思います。
若手の早い時期からプロジェクトマネジメントの経験ができます。大規模な案件に携わると、その分、成長スピードも速くなるはずです。私も会社やプロジェクトを点ではなく、面で捉えられるようになり、ビジネスの面白みが増しています。興味のある方はぜひ一緒に働く仲間になっていただきたいです。
大規模な案件で組織や人をどう動かしていくのかが学べます。社内メンバーはもちろん、お客様やビジネスパートナーと協力して多彩な組織力でプロジェクトを進める経験は成長につながります。
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