デファクトスタンダードと実践知で導く、製造業のパラダイムシフト

富士通の事業ブランド「Fujitsu Uvance(ユーバンス)」の注力領域の一つである「Sustainable Manufacturing」を適用実践するManufacturing CoE事業部。同事業部では、日本を代表する製造業のお客様に対し、mcframeやTeamcenterといったデファクトスタンダードを活用したSCM/PLMソリューションを提供しています。プロジェクトマネジメント職やコンサルタント職で新しい仲間を募集するにあたり、同事業部を牽引するシニアディレクターとマネージャーの3名に事業の強みや働きがいについて伺いました。

出典:ビズリーチ 公募ページ「富士通株式会社」(2024年5月14日公開)より転載新しいウィンドウで開きます

製造業のSCM/PLM改革を実現する独自のソリューション

Manufacturing CoE事業部 シニアディレクター/櫻井 敦

Q. Manufacturing CoE事業部の概要と担っているミッションを教えてください。

富士通では、企業パーパスとして掲げる「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」の実現を目指す事業ブランドとして「Fujitsu Uvance」を展開しています。それには7つの注力領域があり、私たちManufacturing CoE事業部はそのうちの「Sustainable Manufacturing」領域のオファリング提供を担っています。

Sustainable Manufacturingとは環境と人に配慮した循環型でトレーサブルなものづくりの実現を目指すものであり、私たちは製造業のお客様が直面しているさまざまな経営課題、業務課題の解決に対しテクノロジーやデジタルを駆使したソリューションを提供し、サステナブルな経営の実現をサポートしています。製造業は日本経済を支える重要な産業であり、社会に与えるインパクトも大きく、富士通としても非常に重要視している領域です。

Manufacturing CoE事業部が得意とするのは、分野やテーマごとにビジネスアプリケーションやサービスを組み合わせたオファリングの提供です。製造業の中核業務であるSCM(サプライチェーンマネジメント)/PLM(製品ライフサイクル管理)をカバーするコアソリューションとして、デファクトスタンダードとされている「mcframe」や「Teamcenter」を活用しています。

お客様の業務要件を基にシステムを開発する従来のスタイルとは異なり、将来の社会課題を見据えて事業のあるべき姿をお客様と共に構想・伴走しながら、業務の標準化など市場環境の変化に対応できるオファリングを提示することでお客様課題の解決を図っています。富士通が長年培ってきたノウハウを生かしたこのコンポーザブルなオファリングによってお客様の真のDXを実現する、これが当事業部のミッションです。

デファクトスタンダード活用×ものづくりノウハウで、真の課題解決を

Q. 製造業の課題解決において、富士通だからこそ発揮できる強みは何でしょうか。

変化の激しい時代、企業が変化に適応し事業成長を続けるには業務やシステムの標準化が欠かせません。その有効な解決策がSAPなどに代表されるERPソリューションの導入です。ただし製造業のお客様の場合、「カイゼン」に代表される現場のさまざまな努力によって細やかな管理業務も組み込まれているため、ERPの標準適用だけではうまくいかないケースが多々あります。

そこで私たちは、mcframeやTeamcenterを組み合わせることで「Fit to standard(フィット トゥ スタンダード)」──すなわちアドオン開発を行わずお客様の業務内容を標準機能に合わせる手法に近づけることができると考えています。これにより、開発期間の圧縮や理想的なコストパフォーマンスの実現を図っています。

また、富士通自身が製造業であり、ものづくり企業としての課題を理解している点も強みです。実際に多くのビジネスアプリケーション適用やSI実践で困難に直面してきましたし、その経験から得た学びが多くあります。そうしたノウハウを富士通だからこそのオファリングとして提供しています。

Q. Manufacturing CoE事業部の今後の展開と、そのコンサルタントやPMとして働く魅力、醍醐味をお聞かせください。

製造業は今まさに変革期にあり、当事業部のmcframe、Teamcenterソリューションの引き合いも年々増加しています。こうしたニーズに応えるべく、2025年に向けて現在の陣容を3倍ほどに拡大していく計画です。

昨今、お客様が抱える課題やDX化の目的も複雑化しています。そうしたなかで、私たちは単にシステムを導入するのでなく、経営課題そのものに向き合い、お客様のパートナーとして事業変革を支援しています。それゆえ相対するお客様部門も多岐にわたりますし、社内でも部門横断で連携しながら課題解決にあたっており、どのプロジェクトも大規模かつ難度の高いものになっています。きっと大きなやりがいを感じていただけますし、皆様のキャリアアップにつながることと思います。

グローバル企業の経営課題に向き合うmcframeの大規模プロジェクト

Manufacturing CoE事業部 マネージャー/柳井 恵美子

Q. 柳井さんはmcframe導入のチームリーダーを務めていらっしゃいます。ご経歴と、現職に就いた経緯を教えてください。

新卒で富士通に入社し、これまでネットワーク装置のハード設計、モバイル・IoTサービス事業の立ち上げ、流通・製造業向けソリューションなどを手掛けてきました。小規模プロジェクトのPMを務めることが多く、「大規模な業務システムにも携わりたい」「経営課題をベースとした業務変革に取り組みたい」という思いがあり、Manufacturing CoE事業部に異動しmcframe導入のチームに入りました。

これまでも製造業のお客様にソリューションを提供してきた経験はありましたが、設計や生産など一部の工程を見ることがほとんどでした。現在は原価管理業務を軸に調達、生産、出荷まで事業全体を俯瞰しながら支援できることにやりがいを感じています。

Q. mcframe導入プロジェクトには、例えばどんな事例がありますか。

現在私が担当しているのは部品メーカーのお客様で、国内を中心に海外でも多くの工場を運営されており、その原価管理の仕組みをグローバルで共通化することを目指しています。これまで国内独自の原価管理の手法で対応していたため、グローバルの情報をまとめるのに手間と時間が膨大にかかっていたのです。お客様からは、経理担当者の負荷を軽減すること、原価管理の精度を高めて収益につなげること、そして業務をグローバルで統一化していくことに期待を寄せられており、それらを実現すべくmcframeの導入を進めています。

富士通には、さまざまな業種・領域のプロフェッショナル、技術のプロフェッショナルがそろっているので、自分のチームでは手に負えない問題に直面しても、横のつながりを生かして解決できています。この部品メーカーのお客様の事例でもSE部門やインフラ部門などと連携しながら進めており、多様なスキルと知識を集結してお客様に価値提供できるのが富士通ならではの強みだと感じています。

お客様の業種も業務も多種多様。常に新しいチャレンジがある

Q. 仕事の魅力、やりがいをどのように感じていますか。

私は「課題解決」が好きで、ごちゃごちゃとした困りごとを整理して見える化し、お客様と一緒になって解決することにやりがいを感じるのですが、mcframe導入を通じてまさにそれを実行できています。特に、富士通社内には多様なスペシャリストがいるので、そうした横のつながりを駆使することでお客様の経営課題から業務課題までさまざまな困りごとに対応できます。ここに大きな達成感がありますね。私一人でオールマイティーにこなす必要はないですし、「あの人のスキルは私のもの」くらいの気持ちで活用させてもらっています。

また、ご支援するお客様の業種、業務は本当に多様で、かつ規模の大きなグローバルな事業であることが多いです。プロジェクトごとにテーマも支援内容もまったく異なるので、同じことを繰り返すような場面がありません。そうした環境が自己成長を促してくれていると感じます。

Q. 組織カルチャーの魅力についてもお聞かせください。

富士通では今、「業務が与えられる」のでなく、「自ら課題を考え自ら行動する」ことが求められます。私自身、Manufacturing CoE事業部に異動したばかりですが、上司であっても率直に意見を出せますし、それ自体をとがめられることは一切なく、対等に議論ができるカルチャーが根付いていますね。

また、新しいことへのチャレンジが組織全体で奨励されていて、そのための社内制度も整っています。特に、部門の枠を超えた新しい取り組みが求められており、経営層からは「自分の組織だけで動くな」というメッセージも発信されています。全社の集合知を生かしていく体制、カルチャーが、この数年でかなり強化されていると感じます。

Manufacturing CoE事業部ではキャリア入社者が多く活躍しており、新卒とキャリアで分け隔てなく、個々の強みを発揮しながらプロジェクトを推進しています。周りには多様なスペシャリストがいて相談できる環境も整っているので、新たな環境で新しい価値創出をmcframeでチャレンジしたい方のご応募をお待ちしています。他業界や他職種の専門知見、そして新しい視点や考え方を富士通にもたらしてくれる、新しい仲間に出会えることを楽しみにしています。

Teamcenterの豊富な導入実績で、製造業の事業変革を支える

Manufacturing CoE事業部 マネージャー/小林 弘典

Q. 小林さんは、Teamcenter導入チームのリーダーを務めていらっしゃいますが、富士通がTeamcenterを手掛ける価値、強みはどこにありますか。

かつて富士通では、お客様の課題に対し、自社開発のPLMソフトウエアをお客様のご要望通りにカスタマイズしてシステム導入することに重きを置いていました。お客様の既存業務に沿って細部までカスタマイズするぶん、開発には長い時間とコストがかかっていました。

一方、現在私たちが手掛けている導入手法はFit to standardであり、導入するソフトウエアの標準データモデルや業務プロセスに合わせて現行業務を変更することで、業務の成熟度とシステム利活用範囲を一気に高める手法です。なかでもTeamcenterはPLMソフトウエアの中でリーダー的な立ち位置にあり、世界中の製造業企業で利用され鍛えられ、多様な企業のベストプラクティスに基づく機能が実装されています。私たちは、これらを活用することで、お客様の「事業と業務を変革したい」というニーズに応え、早期に課題を解決するという価値を提供しています。

富士通は、Teamcenterの黎明期から業界に先駆けお客様に導入し、課題解決をしてきたリーディングカンパニーです。そのため実績が豊富で、導入プロセスも磨き上げてきました。また、富士通自身がシステムインテグレーションを得意とする企業であり、ERPなどのPLM周辺システムとの統合などカバー範囲が広い点も強みです。

Q. 実際にTeamcenterを導入された代表的な事例をお聞かせください。

グローバルに事業展開をしている製造業のお客様の事例をご紹介します。そのお客様は複数の国や地域で同種の製品を製造し販売しているのですが、その設計・製造の情報が効率的に連携されていない点に課題がありました。そこで、グローバルで情報を集約、連携させて、ものづくりに生かしていくための情報インフラとして、Teamcenterの導入を決めていただきました。

私たちは、想定される業務プロセスとTeamcenterの機能、データモデルを提示し、そこにお客様の業務プロセスを照らし合わせ標準機能でカバーできる範囲を特定し、早期システム立ち上げで得られる効果を明確にしながら進めました。国や地域をまたいでの業務プロセスやデータ集約は非常に難度の高いものでしたが、その重要性や導入プロセスにお客様がご納得されていたため、無事にプロジェクトを完遂することができました。

人手不足が叫ばれている今、製造業の現場では、システムで補える部分は可能な限り標準化・定型化し、人はより創造性の高い活動に集中できる環境を整えることが求められています。富士通ではAIの活用も積極的に行っており、プロセスやデータを標準化・定型化することで、AIで自動化できる領域が一層広がっていきます。こうしたテクノロジーの進化を製造業のお客様に還元していくことで、業界全体の変革に寄与していきたいです。

多様性ある柔軟な組織で、働き方や生き方を主体的にコントロールする

Q. 働き方や制度面では、どのような魅力がありますか。

富士通では昨今ワークライフバランスが重視されており、個々人の裁量で働き方を選択できるようになっています。これは、富士通が「自身のパーパス実現に向け、仕事であろうとプライベートであろうと、自分の時間を主体的にコントロールできるようにする」ということを奨励し、それを実現するための体制を整えているからです。社員側も、自己の成長や富士通で働く意義を主体的に考えるようになったと感じます。

私自身は、テレワーク、お客様企業への訪問のほか、本社オフィスやサテライトオフィスなども活用しながら、自由度高く仕事に没頭しています。富士通は一人一人のWell-beingに向き合うDX企業として、働き方にデジタルを活用したさまざまな選択肢があり、国内をはじめグローバルに点在するお客様に合わせて最適な仕事環境を得られるのも魅力です。

Q. どんな方と一緒に働きたいですか。Manufacturing CoE事業部で活躍するために求められることをお聞かせください。

当事業部は多様性を重視しているので、さまざまな経験とバックグラウンドを持った方に参画していただきたいです。そのうえで、好奇心旺盛な方だと、とてもやりがいのある仕事だと思います。私は幼少期からものづくりに興味があったのですが、今はシステムの開発や導入を通じて日本を代表するものづくりの現場を細部まで見られることが、とても面白いです。またその仕事の先には、お客様の経営課題はもちろん、人手不足や脱炭素化といった社会課題の解決にも通ずる達成感があり、やりがいに溢れています。

私たちは自分たちの仕事を「航海士」に例えることがあります。お客様と肩を並べ、広い海をどう渡っていくか、海図を読み解きながらどの目的地にどのようにたどり着くかを考えるのです。こうした仕事に魅力を感じていただける方とぜひ一緒に働きたいと思います。

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