My purposeは…

心身ともに快適に、
望む人間であり続けることを大切に!
専門を活かして、人の「し続けたい思い」を技術でサポート

林田 尚子 Naoko Hayashida 富士通株式会社 研究本部 コンバージングテクノロジー研究所
研究
2006年入社/新卒採用

  • Well-beingは望む自分であり続けようとすること
  • 一人では困難な英語発音自学をVR空間でサポート
  • アメリカCMUで受けた衝撃
  • ガジェット好き
  • 価値観や目的でつながり遠くのゴールを目指す

Q. 私にとってのパーパス

「Well-being=Drive++」です。

心身が健康であるだけでなく、望む方向へ向かって努力「し続けたい思い(Drive++)」を持つことがWell-beingであると考え、このパーパスを設定しました。

専門はHuman-Computer Interaction(HCI)。HCIは人とコンピュータとの間の関わりを広く扱う研究分野で、人にとって高い価値をもたらすには?という方向からデザインを行った上で、サービスやシステムを構築することができます。

現在手がけている仕事では、この専門を活かすことで、人が学び「続けることができる」状況をVirtual Reality(VR)空間上にデザイン・実装しています。元来の“ガジェット好き”も加わって、楽しく仕事をすることができています。

Q. 今取り組んでいる業務

2018年から、英語発音の継続的な自学を支援するソーシャルVRの研究開発に携わっています。英語の発音は、日本語話者にとっては、獲得の難しいとされているスキルです。そういった獲得の困難なスキルを自学トレーニングできるプラットフォームを構築できればと考えています。

Q. 担当業務×My purpose

現在開発しているVRの自学空間では、Self-Determination理論に基づいて、内発的動機付けをいかにして担保するかという面からデザインを行っています。

人間は感情や理性や環境の全てに影響を受けるので、単純に人が沢山集う空間をデザインしてしまうと、自学プラットフォームとしては、適切ではないものになってしまいます。 そこで、人の「学び」と「続けること」の両立を、技術によってサポートする為に、日々研究をおこなっています。

Q. Fujitsu×My purpose

入社から今まで、いろんな経験をさせてもらいました。

たとえば、国際標準化(ISO/IEC JTC 1 SC 27/WG 5)関連の委員も務めましたし、海外派遣研修制度を利用してアメリカのCarnegie Mellon University(CMU)で1年間学ぶこともできました。CMUでは客員研究員として新しい研究課題に取り組むかたわら、経営管理の大学院の講義などにも出席させて頂きました。その時に衝撃を受けたのは、学内の売店を講義出席者でのぞきにいき、改善ポイントをチームでまとめるビジネスデザインの講義です。衝撃の1つは、チーム構成が経営管理を専門とする学生ばかりではなく、デザイン系やエンジニアリング系の学生らとの混成であり、それぞれの専門性を活かしたチームで働くことができ、スキルや人脈をグローバルな世界の人材たちは大学時代に形成していることです。もうひとつは、インターネットの中の統計情報ではなく、実際の現場の観察に基づくビジネスデザインアプローチができる力を持った彼らが、米国ビジネスをリードする立場につくのだということです。

このような経験を通して、グローバル基準での視野を広げられたことは、今の業務の進め方にも、大きく影響していると思います。共同研究や学会活動などで社外の方とご一緒する時に限らず社内においてもさまざまな分野の方と協働することや、実際の現場の観察等を大切しながら、人にとって高い価値をもたらすことを考えています。

林田さんが携わっている、自学VR空間の仮説検証実験の様子

Q. 未来×My purpose

Purpose Carvingによって、「価値観や目的が同じ」、専門分野の異なる方とつながることが容易になったと思います。

良く使われるフレーズの「早く行きたければひとりで、遠くへ行きたければ一緒に行け」は、もともとは、「最も早く行ける者は、ひとりで行く」という言い回しだったそうです。実際にこれまで行った実験から考えると、現時点で、自学の単純な学習効率が高いのは、ひとりで進められる人がひとりで進めた場合です。しかし、もしもこのフレーズが変化したように、価値観や目的を同じにする人たちとイノベーションを起こすチームをつくることができれば、ひとりでは見ることができない遠くのゴールを目指すことができると考えています。

Q. 未来の仲間にメッセージ

変化の早い時代にあって、社内でもさまざまな変化が起きています。新しく入社される方は特に、発展途上の社内のシステムや仕組みに苦戦することもあるかと思います。

一方で、感じた違和感を、新鮮な目線のまま、新たなサービス・システム提案へつなげられる方は、社内経験によらず実際にサービス・システムを導入する動きができるような体制になってきています。こういった新たな視点を始めとして、様々な強みや専門性を持つ皆様と、新しい価値を社会に届けられたら嬉しいです。