ヘルスケア事業本部（富士通Japan）

私たち富士通は、これまで５０年以上の長きにわたり、国内における医療機関に対し、ＩＣＴ技術をベースに様々なソリューションを提供することでお客様の社会課題解決に貢献してまいりました。長年蓄積されたナレッジ、テクノロジーノウハウ、様々なデータ、豊富なヘルスケア人材、多数のパートナーシップ、この膨大なリソースは私たちの強みです。

少子高齢化をはじめとした社会構造の急激な変化を背景に、医療を取り巻く環境は複雑さを増しており、高度な医療技術と良質な医療サービスが必要とされる一方、医療従事者に対する負担も大きな社会課題となっています。

診療データや検査データなどの多様な情報の統合、AIに代表される先端技術の活用による、安心・安全な医療サービスの提供、またこれを地域や社会全体へ広げ、より多くの人が享受出来る社会へと貢献することはもちろん、医療従事者の業務効率化、病院経営の最適化まで、医療を取り巻くあらゆる課題に向き合うことが私たちのミッションです。

日本の社会は、これから超高齢化社会を迎え、医療需要の高まりにより医療・介護費用の増大、医師看護婦の不足が懸念されるなど問題を抱えています。
既に国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上となり、世界でも例を見ない水準の超高齢化社会に突入しています。これにより医療ニーズが急増し、医師や看護師不足や地域偏在により増えたニーズに対応しきれない状況が現実に起こっています。

医療現場の労働環境改善に、従来のICTが貢献出来る範囲はこれからも広がる一方、医療サービスの持続可能な提供に向け、患者体験・医療提供プロセスの変革も視野にいれた医療DXのニーズもますます高まっています。

富士通は診療の高度化／効率化・個別化医療・健康増進・地域連携強化、医療従事者の働き方改革・経営改善など、医療を取り巻くあらゆる課題解決に向け、最先端のデジタル技術、医療従事者に伴走するコンサルティングなどの各種サービスを中核に、全てのノウハウ・リソースを集結し、対応していきます。

富士通は国内の圧倒的シェアを持つ、ヘルスケアソリューションのリーディングカンパニーから、医療に関わる全ての人の「ヘルスケアパートナー」へ変革します。
この新たなビジョンに向け、皆さまと共に活動できることを楽しみにしています。

生成AIが日常生活に浸透した今、私たちは患者さんと医療従事者の双方が安心して使える医療AIの実現に取り組んでいます。

「医師がより多くの時間を患者さんとの対話に集中できる」、「医療従事者が診療記録や事務作業時間を削減することで本来の医療業務に専念できる」　そんな未来を富士通が実現します。

 医療現場では、医療文書作成、診療記録の効率化を通じて、医療従事者の皆様の日常業務負担軽減に取り組んでいます。

 また、画像診断の領域ではAIを用いてより多くの赤ちゃんを助けたいという想いで超音波装置ワークステーション用プログラムをリリース致しました。出征前診断率が30～50％の胎児の先天性心疾患について、AIを用いて胎児心臓の各部位検出結果を提示する事で、医師の診療を支援し、出生前の早期発見・治療に貢献します。

 一方で、信頼性と安全性も非常に重要な要素となります。AI倫理やリスク面への配慮、外部専門機関との共同研究により、安心してご利用いただける医療×生成AI環境を実現いたします。

 今後、AIを活用した医療により、医療従事者のWell-Being向上、医療データ活用による個別化医療の促進、医療資源最適化による環境問題解決に取り組んで参ります。

がんゲノム医療をモデルにした新たな事業創出にチャレンジしています。

がん組織の遺伝子変異を解析した上で最適な治療を行う「がんゲノム医療」は、一人ひとりのがんの遺伝子変異に応じた個別化医療を実現できることから、これまで治療が困難だった患者様に新しい治療方法を提案する「夢のがん医療」と期待が寄せられています。

富士通は、さまざまな医療機関や、研究機関、企業などと連携し、ゲノム医療にかかわる様々なデータを効率的に収集・蓄積し、安全に活用できる仕組みを提供しています。

当本部では、ゲノムデータ蓄積・利活用基盤の導入とデータトリブンによる付加価値サービス提案を通じて、お客様やパートナーと共に事業実証やサービスビジネスの開発を推進しています。
また、ゲノム検査・製薬関連企業との協力を通じて医療機関へのサービス価値向上を目指しています。