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Interview

インタビュー

異業種からの開拓者たち:
Uvance Wayfindersが拓く未来 Vol.4

「ファーストペンギン」として
自ら挑戦し、自ら成長する

グローバルコンサルティングビジネスグループ
グローバルコンサルティングCoE Division長

松田 義明Yoshiaki Matsuda

日系自動車メーカー、外資系コンサルティング企業でビジネス経験や経営戦略の策定を数多く経験。前職ではPwCグローバルのグローバルストラテジー&リーダーシップディベロップメントチームの一員としてPwCネットワークのグローバル戦略立案・実行を担った。2025年2月に富士通入社。グローバルコンサルティングCoEのトップとしてUvance Wayfindersのビジネス成長を推進。米ルイジアナ州立大経営学修士号(MBA)取得。

松田 義明

富士通は2024年2月22日、コンサルティング事業ブランド「Uvance Wayfinders」を立ち上げました。富士通グループが培ってきたテクノロジー、自社および他社に対する様々な変革の実践知を活用することで、業種や業界の垣根を越えた経営や社会の様々な課題を解決するべく、富士通グループのリソースを総結集し、クライアントにとって持続可能な未来を切り拓くことが狙いです。

2025年4月にはコンサルティング専門組織の「グローバルコンサルティングビジネスグループ」を新設し、クライアントの様々な変革を加速する体制を整えました。Uvance Wayfindersがどんな未来を実現しようとしているのか。強みは何か。どのようにクライアントの持続的な企業価値向上に貢献するのか――。異業種から富士通に参画した4人へのインタビューを通じ、Uvance Wayfindersが拓く未来を紐解きます。

前職ではグローバルプロフェッショナルファームの
戦略立案や実行に携わってきたんですね。

PwCでは、グローバル戦略チームの一員として、パーパスをはじめとするグローバル共通の指針や特定ビジネスの戦略策定に携わり、各国・地域に展開することにも取り組んでいました。日本市場におけるビジネス拡大のための投資計画などのプロジェクトにも関与していました。
富士通に移る直前には、プライベートエクイティ(PE)ファンド向けのクライアントワークにも携わっていました。PwCに在籍する以前は外資系コンサルティング企業のヘッドストロング・ジャパン(当時)において、主に経営基盤の整備と運営を牽引してきました。振り返ると、自社の変革の枠組みを整え、横展開していく業務を軸にキャリアを重ねてきたと言えます。

自身で大事にしている
個人のパーパスのようなものはありますか。

「日本の未来創造への貢献」を個人的なパーパスとして持っています。日本企業は様々な形で再編を進めています。例えば、ノンコア事業を切り出し、JV設立や新会社としての独立を促し、そこで生まれた資金をコア事業に再投資する、さらにファンドが出資を呼び込み、事業全体の再編を加速させるという好循環が、ようやく形になりつつあります。日本企業の底力、そして可能性を感じると同時に、テクノロジーの重要性を改めて認識したんです。大きな変革を実行するには、テクノロジーの力は欠かせないと。
言うまでもなく、特にここ5年くらいのテクノロジーの飛躍は目覚ましく、企業経営に大きな、そして加速度的な影響を与えています。AI(人工知能)、データサイエンス、量子コンピューティングもそうですね。一方、多くのコンサルティング企業は自前のテクノロジーを持たず、外部、特に海外のテクノロジーを活用してソリューションに落とし込み、クライアントを支援しています。デジタルサービスの海外への支払いによる、いわゆる「デジタル赤字」が拡大の一途をたどる中、歯がゆい思いを抱いていました。日本の未来を創造し、再点火するという自身のパーパスにも関わる問題だと、漠然ながら課題認識を深めていたんです。

富士通に入るきっかけは何だったんでしょうか。

課題認識はしていたものの、正直なところ、転職するつもりはありませんでした。前職でも自身のパーパス実現に向けて、まだできることがたくさんあると考えていました。あるとき、富士通の役員の方と食事をする機会があり、その席で「富士通が今、何に取り組み、何を成し遂げようとしているのか。そして、どのような未来を目指しているのか」を伺いました。私も日本の未来を創造し、そこに貢献したい、という率直な思いをお話しました。
食事会は楽しく終えたものの、その後もすぐに転職を決意したわけではありませんでした。ただ、ふとしたときに食事会での話が脳裏をよぎるのです(笑)。日本の未来を創造する、そのためにはテクノロジーが不可欠だ。そして、富士通には自前の最先端のテクノロジーが豊富に存在している。さらに、その最先端テクノロジーを企業経営やビジネスへ実装し、ひいては日本の未来創造に貢献することを目指し、コンサルティングビジネスを本格的に立ち上げようとしている。これらの要素を総合的に考えると、日本の未来創造のためのラストピースって富士通にあるんじゃないか、と思い始めました。
富士通は90年の歴史の中で、幾度となくリスクを恐れず新たなことに挑戦する「ファーストペンギン」として社会に大きなインパクトを起こしてきました。新しい技術を生み出し、社会に実装することで、手触り感のある形で未来創造に貢献してきた。これはある種、伝統的なコンサルティングファームへのアンチテーゼではないか、と感じたんです。自身のパーパスを実現するための道筋が明確に見え、点と点が結ばれたような感覚を覚えました。そして、新たな挑戦へと踏み出す決意したのです。

入る前と入った後でのギャップはいかがでしたか。

いい意味でも、そうではない意味でもあります(笑)。もともとのイメージは歴史があり、大企業で、安定感がある。いわゆる伝統的な日本企業というものでしょう。読者のみなさまをはじめ、社会ではまだまだそういう認識は根強いかもしれません。革新性や、未来を拓き、創造する、という文脈で真っ先に思い浮かぶ企業では正直ないのかな、と思っていました。
入社後に最も驚いたのは、自社の変革に対する強いコミットメントでした。全社変革プロジェクト「フジトラ(Fujitsu Transformation)」に象徴されるように、失敗を恐れず、挑戦と変革をしようとする姿勢が強く根付いています。単なる変革のための変革にとどまらず、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」というパーパスの実現に向け、全社一丸となって本気で変革に取り組んでいることを実感しました。
パーパス経営は今や多くの企業が取り入れていますが、その実現に向けて力強いコミットメントを体現している企業は、決して多くないでしょう。富士通に入社して以降、「これは本気だな、本物だな」と日々、目の当たりにしています。もちろん、容易に進まないことも多々あります。ただ、失敗から学ぶというか、挑戦する中で生まれる新たな可能性もありますよね。むしろ、そうした経験こそが、企業の持続的な成長には不可欠でしょう。Uvance Wayfindersはもちろんのこと、富士通の様々な組織にそうした「DNA」が根付いていることを日々実感し、私自身も良い影響を受けています。

Uvance Wayfindersを
どのようなコンサルティング組織にしたいと
考えていますか。

世界の不確実性が高まり、企業や社会が直面する課題はますます複雑に絡み合っています。テクノロジーは既存の常識を覆すほどのインパクトをもたらす可能性を秘めています。富士通には「テクノロジー」を総合的に活用する力に加え、自ら「変革を進めてきた実践知」があります。さらに、創業90年にわたって培ってきた強固な「顧客基盤」は、様々な業界に対する豊富な知見と深い理解を私たちにもたらします。
これら3つの要素を組み合わせることで、既存のコンサルティングファームにはない、富士通だからこそ提供できる価値を創造できると確信しています。そうした独自の強みをさらに磨き上げ、強固な基盤を築き上げることに貢献したいと考えています。
先ほども申し上げましたが、富士通は90年の歴史の中で、常に「ファーストペンギン」として社会に大きなインパクトを起こしてきました。単にテクノロジーを開発するだけでなく、それを社会に実装し、その時その時の社会やクライアントの重要な課題の解決に貢献してきた歴史があります。
今、世界は地政学リスクや気候変動、技術革新に伴う副作用といった、複合的な課題に直面しています。それらに対し、富士通は「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」というパーパスを掲げ、その実現を目指しています。Uvance Wayfindersは、世界を覆う様々な課題と富士通のパーパスを結びつけ、課題解決への道筋を切り拓く存在です。
過去の成功体験に固執していては、変化の激しい現代のスピードに追いつくことはできません。固定観念を捨て、常に自らの思考と行動を最適化し、アップデートし続ける必要があります。Uvance Wayfindersには日本国内だけでなく海外拠点においてもそうした考えを共有し、実践してきたリーダーが集結しています。

グローバルコンサルティングCoE Divisionとは
どんな組織なんでしょうか。

ひと言で表現するならば、「コンサルティング事業の中枢を担う機能」を目指しています。もちろんサポート機能や事務局のような役割を担うこともありますが、そこにとどまる組織ではありません。経営陣と同じ視座を持ち、世界を俯瞰しながらビジネスと連携し、主体的に動くことが重要だと考えています。
具体的には、以下の3つの機能を強化していきたいと考えています。1つ目は戦略企画支援、2つ目は経営管理と人材拡充、3つ目がブランドマーケティング&コミュニケーションです。これらの機能においては、Uvance Wayfindersのリーダーたちと密に連携し、経営視点から積極的に付加価値を高めます。

Uvance Wayfindersとして
求める人材像を教えてください。

自らがファーストペンギンとして、新たな挑戦に果敢に挑みたいという意欲をお持ちの方は大歓迎です。富士通は「挑戦」「信頼」「共感」という価値観を大切にしており、これらに共感し、自己成長を追求したいと願う方にとって、きっと刺激的な環境になると思います。
私たちは新しい組織です。固定観念に囚われず、自由な発想で未来を創造していくことに主体的に関与できます。未来を創り出す手ごたえを感じられる機会も豊富にあります。ぜひ私たちと共に、未来を創る挑戦に臨みましょう。

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