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堅実なだけじゃ足りない。
いま求められるのは“空想力”だ

- ※NewsPicks Brand Designにて取材・掲載されたものを当社で許諾を得て公開しております。
富士通は今、企業変革の真っ只中にある。
2020年には、富士通のパーパスや行動規範を示した「Fujitsu Way」を刷新。トップが大号令をかけて、カルチャーから組織構造、ビジネスモデルまでを根本から変革している。
そんな富士通のJapanリージョンCEOに2022年4月に就任したのは、サムスン電子ジャパンやフィリップス・ジャパンで、トップを歴任してきた堤浩幸氏。
堤氏は、なぜ今富士通を選んだのか。“変革の真っ最中”で働く醍醐味とは何か。堤氏に聞いた。
“SF思考”で未来を描け
堤 2022年4月に富士通 執行役員 SEVP JapanリージョンCEOに就任して、9ヶ月が経ちました。
入社を決めた最大の理由は、富士通が大きな変革期を迎えていたこと。この会社には、チャレンジができる土壌があると感じたのです。

私はこれまで、「挑戦を楽しむ」ことを大事にして、キャリアを選んできました。
大学卒業後はNECに入社。グローバルで自分の力を試したいと約6年間アメリカに駐在し、その後はシスコシステムズに移り、アジア全体のインターネットインフラ構築、Webサービスモデルの社会実装を手掛けました。
その後、BtoC向け事業にも挑戦したいと思い、サムスン電子ジャパン、フィリップス・ジャパンでトップを務め、マネジメントの経験を積む機会にも恵まれました。
それら全ての経験を活かし、グローバルな視点を持って社会課題に向き合える環境を探したときに、富士通は非常にチャレンジングだと思ったのです。
というのも富士通は今、パーパス・ドリブン経営に舵を切り、抜本的な変革に邁進しています。
多くの企業が変革を掲げていますが、富士通の変革はドラスティックなものです。
トップが大号令をかけて、企業のカルチャーから人事・組織構造、ビジネスモデルまでの全てを見直し、刷新していますから。
ありたい姿であるパーパスから逆算して、現実とのギャップを埋めていく。
富士通のこの姿勢は、これまで私が重要視してきた「SF思考」とも、非常に共鳴する姿勢でした。
SF思考とは、SF小説のように想像を膨らませて未来を考え、その未来像と現在とのギャップを埋めるために、イノベーションを生み出そうとする考え方です。
「現時点でできること」を基点に考えるのではなく、「こんな世界を目指したい」というある種の“空想”を基点に考えることで、柔軟で新しい発想が生まれるのです。
日本人は、真面目で堅実に働く素晴らしい側面がありますが、大胆に未来を描くのは不得意な人が多い印象があります。
ですが、未来を語れないことには、何も動き出せない。
コロナ禍や厳しい国際情勢をはじめとして、想定外のことばかり起こり、地球規模の課題は山積しています。
そういった予想外の事態に先見性を持って対応するためにも、まずは未来をポジティブに想像して、そこに近づくための具体的アクションを考える。
パーパス・ドリブンに動く富士通なら、そんな発想の仕方をして、大きな挑戦ができるはず。そう感じたのが、入社の決め手ですね。
求められるのは“オープン”なシステム
では、そんな富士通で私が挑戦したいことは何か。
それをお話しするために、まずは私がCEOを務めるJapanリージョンという組織についてお話しさせてください。
Japanリージョンは、官公庁や自治体、教育機関や病院など、国内のあらゆるお客様に向けて、デジタルソリューションを提供する組織です。
富士通、富士通Japanを含め約1万6000人の社員が所属しています。
手掛ける領域は、本当に多岐にわたります。
たとえば、医療領域。コロナ禍でも浮き彫りになった医療現場の切迫問題を、テクノロジーを使って解決できないか。
医療従事者の労働環境を改善するため、AIを用いて効率化を図れないか。こういった問題に日々向き合っています。
さまざまな領域における課題を、デジタルソリューションによって解決することが、Japanリージョンのミッションなのです。
この組織で目指したいのは、一人ひとりの個人が輝ける社会をつくること。私個人のパーパスとしても、「安心、安全、健康で、災害のないまちづくり」を掲げていて、そんな未来の実現のために、組織内でもさまざまな変革をしています。
その一つが、システムを「スタンダードモデル」で提供すること。

これまで富士通は、お客様ごとにシステムを最適化させ、カスタマイズする傾向にありました。「この機能が欲しい」とお客様に言われたら、その要望通りに対応してきたわけです。
ですが、このDXの潮流の中で求められるのは、個社に最適化した独自システムではなく、他社や他領域のテクノロジーと自在に連携できる“オープンな”システムです。
社会課題をデジタルの力で解決していくならば、もはや1社が提供するシステムだけで太刀打ちするのは難しい。
だからこそ、システムのあり方を抜本的に見直し、ほかのテクノロジーと柔軟に連携できる、オープンなエコシステムを提供するべきなんです。

その過程で絶対に欠けてはいけないのは、お客様の利便性。そのために、システムは常にシンプルでなければいけないと考えています。
これまでは正直に言って、作り手の理論を優先し、お客様にとっての利便性が二の次になっていたこともあるのかもしれません。
グローバルなレベルでシステム同士の連携が進めば、システムはより複雑化していきます。
そんな中で、「このシステムは難しそうだから、DXなんてやりたくない」と思われてしまっては、本末転倒です。
だからこそ、「このテクノロジーがあって嬉しい」「これなら使いたくなる」とユーザーに思ってもらえる利便性、シンプルさにこだわる。
その視点に立てば、技術の組み合わせ方やアプリケーションのUIの設計思想なども、変わってくると考えています。
答えは「Yes」か「No」だけじゃない
そういった挑戦を支える土台が、組織のカルチャーです。
良い組織をつくる上で、何よりも大事なのは、メンバー間の信頼関係。お互いが信頼できていない組織からは新しいアイデアも生まれないし、個人が最大限力を発揮することもできません。
ただ、そんな信頼関係は、一朝一夕に築けるものではもちろんありません。何しろJapanリージョンは、1万人を超える組織。ここに魔法の杖はなく、地道にやっていくしかありませんね。

ですから、まずは私自身が皆さんを知り、自己開示する姿勢を示そうと、メンバーに対して定期的に情報発信をし、私からのメッセージを伝えています。対面で話す場もなるべく設けて、質問を受ける機会もつくっています。
情報発信をする中でも、私がいつも強調しているメッセージがあります。それは、何か意思決定をするときに、答えは必ずしも「Yes」か「No」だけではないということ。
私自身も立場上、「Yes」か「No」の判断を求められることが多い。
ですが、もちろん私も全ての領域に精通しているわけではない。瞬時に答えを出せない場面も多々あります。
そこで無理やり意思決定するのではなく、「その領域のことはよく分からないので、教えてくれませんか」と提案すればいいのです。
というのも、組織で働く最大の利点は、さまざまな得意分野を持つ人たちが集まって、互いの能力を補い合えること。
正直に自分のことを伝えられれば、組織の中で助け合い、最適な解決策にたどり着けるはずなのです。
また、相互に信頼できる組織カルチャーが築ければ、チャレンジする風土も自然と生まれます。
チャレンジには失敗がつきものですが、私が考える失敗のルールは1つのみ。同じ失敗を繰り返さないことです。
失敗しても悩まず、上司は次のチャレンジを促していくことが重要です。失敗すると落ち込んでしまう人もいますが、もう次の失敗に動き出して、前の失敗のことは忘れてしまいましょう、と。
失敗を恐れて挑戦しないことの方が、今の時代ずっと大きなリスクですからね。
一人ひとりが原動力。変革を楽しもう
富士通に来て改めて強く感じるのは、「大きな仕事ができる」醍醐味です。
私自身も入社前は、富士通は“お堅い”会社だろうと思っていました。ルールがガチガチに決まっていて、なかなか大きな動きができないというような。
ですが入社後に、その印象は大きく変わりました。

たとえば私がいま描いているのは、日本発のイノベーションをグローバルに広げていくこと。
日本は、世界に先駆けて超高齢社会に突入しました。2025年には、高齢者率は30%にのぼるとされています(令和4年版高齢社会白書)。
大きな社会課題である反面、世界から見れば日本は“課題先進国”とも言える。その社会課題を、テクノロジーを使ってどう解決していくか。
こういったイノベーションが、数年後世界にとって価値のあるケーススタディになるはずです。
Japanリージョンなら、世界が今後直面するであろうこうした社会課題に対して、先行して向き合い解決策を見出せるのではないか。
つまり、将来的に日本から世界に向けて、ソリューションの“輸出”ができるのではないかと考えているのです。

一方で、「本当に富士通でそんな挑戦をさせてもらえるのか?」と懐疑的な人もいるかもしれません。
現在富士通では、社員が主体的に挑戦できるための人事制度も整えています。
会社の都合で配属を決めるメンバーシップ型の人事制度から、社員が主体的に仕事を選べる「ジョブ型」の考え方に移行しました。
具体的には、社内で今求めているポジションが専用のWebページに掲載され、チャレンジしたい人が応募できるポスティング制度を設けています。
評価についても、結果だけでなくプロセスも重視して評価する制度を整えています。
ただ、まだ少し足りないのは、スピード感ですね。マーケットは、私たちが想像するよりも速く変わっていきます。
それよりも前に行くために、私は「4倍速で動こう」を合言葉に、スピード感を持てるよう社内に呼びかけています。
こんなにも日々変化する環境に身を置きながら、挑戦を重ねてスキルを磨ける職場は、なかなかないのではないでしょうか。
ぜひ、一緒にこの“変革の真っ最中”を楽しんでくださる方を、お待ちしています。
執筆:田中瑠子
撮影:大橋友樹
デザイン:藤田倫央
動画制作:ellroy Inc.
編集:金井明日香
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